花魁 2−13 【咲き乱れ、花魁道中】 ページ14
ある日ケータは、いつも通りウィスパーと登校していた日。
ジバニャンは家でゴロゴロしていることが多いため、一緒に学校に行くことはあまり少ない。
初夏になり始めの頃だから気温は朝の9時から暑くなりやすいため彼含め、皆夏服に衣替えしていた
だが教室に着くとケータはある違和感を感じる。
ケータ「あれ、カンチ。月夜先生は?」
カンチ「先生の話だと、今日は家の事情で休みらしいよ。他のクラスは皆残念がってたしね」
確かに、教室の外からは
『梅澤先生がいないなんてやだー!』とか
『月夜先生がいないなら学校休んでやる!』など
休むとまで言う生徒がいた。
それだけ短期間のうち、月夜は今の人間の子供たちにも好かれている。
そして朝のHRが終わり、今回はいつもの担任の先生が授業を教えることとなった。
先生「じゃあ、一時間目は歴史なのだが、今回の歴史は数百年前のこのさくらニュータウンについてだ。」
普通なら年代通りの歴史を教えるはずなのだが、何故いきなり数百年前のさくらニュータウンについてなのだろうか
フミカ「先生、どうして年代順に授業をしないんですか。」
皆が殆ど思っていたことを、フミカが代表するかのように先生に問う。
先生「ああ皆に説明してなかったな、この項目本当は梅澤先生が行わなければならなかったのだが、今日は家庭の事情で休みになっていたから、今日は先生が担当になったんだ。」
皆は『へ〜』と頷く。
確かに月夜が担当するならと納得している。
先生「皆にはまだ分からないことかもしれないが数百年前、皆が住んでいるさくらニュータウンには『花魁』と呼ばれた女性がいたんだ。」
先生のある言葉にケータは気づいた。
『花魁』と。
先生「花魁は1585年に豊臣秀吉が大阪を次いで京都に公娼された『遊郭』という場所から発展したんだ。だが『遊郭』は1945年に制定された売春防止法に違反したことになり今は見られなくなってしまったんだ。」
1585年豊臣秀吉がいた時代から、1945年終戦した頃の時代まで『花魁』というものが存在していた。
先生「普通の女の人が『花魁』になる理由は、家庭の貧困や借金の返済のためだったと言われている。」
「先生、返済ってことは『花魁』になると、そんなに稼ぎが良かったのか?」
クラスメートの男子は質問に問う。
借金返済をするために『遊郭』に働くのなら、それだけ儲けていたのだろうか。
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月見だんご(プロフ) - 構いません!宜しくお願いします🙂 (2月14日 14時) (レス) @page24 id: f6787a6d04 (このIDを非表示/違反報告)
日依(プロフ) - 月見だんごさん、ありがとうございます。このシリーズは固定設定なのですがそれでも大丈夫でしょうか?この主人公である月夜は好みが別れるかもしれませんが··· (2月12日 23時) (レス) id: 08b2d47db3 (このIDを非表示/違反報告)
月見だんご - オチがオロチで嬉しい😄自分もオロチが推しなのでこういう作品が見れるのは嬉しいです。もっとオロチとの絡みも見てみたいです。更新楽しみに待ってます😆 (2月12日 23時) (レス) id: 3095a46f05 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:日依 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=sorairokopikku2
作成日時:2023年2月8日 9時