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軽口 ページ4

夢主side




と、そんなこんなで紆余曲折あって生贄当日(笑)





目の前にその両面宿儺がいる。



普通に怖いんだが?

待ってこれ失神したほうが早いのでは?
いやいや、神経が図太い私がそう簡単に失神なんてできるか?答えは否!!無理!!



取り敢えず気を紛らわそう。


クソ親父が1匹、クソ親父が2匹、クソ親父が3匹………………


いや落ち着け私ぃぃぃいいいううぉおあううおおう!!!!!!!



これ絶対自己紹介しようとした途端殺されるやつだよね。

お初お目にかかります、の「お」の時点で頭真っ二つのやつだよね。

これはもういかに一息で挨拶するかが大事だよね。


言葉遮られず最後まで挨拶できたら私満足して成仏出来そう。



と心の中で好き勝手思っていると、クソ親父が震えながらも口を開いた。


「…おっ、恐れながらっ、そ、その…宿儺様には、夜な夜な京を脅かす特級呪霊、阿毘鬼丸(あびきまる)を祓っていただきたく…、こっ、この通り生贄も用意致しました故っ!!!」

クソ親父は私の頭を乱雑に床に押し付ける。

やめろよしばくぞ。





「ほう?」


途端、上の方から声がした。

耳が潤いそうなくらいの美声だが、発しているのは両面宿儺ということを忘れてはならない。

頭を下げてはいるが、両面宿儺からの視線をひしひしと感じる。やだ怖い殺される。



「娘。面を上げろ。」

うっわ声かけられた。

え?これ上げちゃって大丈夫なやつ?



「なっ、何をしているんだ加々美っ!さっさと顔を上げぬかっ!!!!」

煮えきらない私の態度に痺れを切らした隣のクソ親父が慌てたようにそう言ってくるので、仕方なく顔を上げる。



そうすると必然的に両面宿儺と目が合うわけで。




両面宿儺は顔の左半分は板状の物で覆われていたが、右半分は男前な美しい顔をしていた。それに着物の隙間から見える筋骨隆々の身体も厚みがあって美しい。



「美丈夫万歳……」

「なに?」


「こらっ!無駄口を叩くな加々美!!!す、宿儺様!!本日の生贄はこの娘でございますゆえにっ!煮るなり焼くなり、どうぞお好きにっ、」

「せめて焼いてくださいお願いします。焼いた方がこんがり焼けて絶対おいしいと、」

「お前は黙っとれ!!!やかましいのだ!!」

「2人ともうるさい。不愉快だ。」

その言葉を聞いた瞬間、クソ親父は思い切り床にひれ伏す。


が、私は体を起こしたまま。
そんな私を見て両面宿儺は不愉快そうに手を上げた。


「娘、何故顔を上げている。図が高いぞ、痴れ者が。」


私でも分かる。
術式を使おうとしているのだ。

今更だけど夢主設定→←忌み子



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設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺 , 生前宿儺   
作品ジャンル:ラブコメ
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かな - うわぁぁぁぁぁ完結やばすぎてやばたにえん←え? (4月8日 4時) (レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - え?これ、ハッピーエンド?これで完結だと?続編期待してます❗ (4月7日 20時) (レス) @page40 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新待ってまる (1月13日 5時) (レス) @page40 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 千と千尋ww 開き直れる主人公めっちゃおもろいです笑笑 (12月27日 0時) (レス) @page8 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - ふ、ふぇ??完結、、??この神作夜中に寝ている親の横で読んでいたから吹き出しそうになって危なかったですwそれと泣きました(( (12月4日 19時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EL | 作成日時:2021年5月14日 6時

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