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夢主side
私が痛みに動けないでいると、呪術師が1人、ニヤニヤとした顔で近付いて来た。
その手には何か小さい壺が。
「こいつの体に蠱毒を埋め込もう。」
「はぁ？んなことして何になるんだよ。」
「馬鹿お前。本気で両面宿儺に勝てるとは思ってねぇだろ。俺らはどうせ殺される。そんな時、切り札となるのはこいつの死体だ。」
ぼんやりとする意識の中、男２人の会話が頭の中に入ってくる。
そんなものを私の体に埋め込むとは？
呪術師は私の頭を掴んで体を固定させると、体を貫く矢を思い切り引っこ抜いた。
「…っ、…………」
矢尻がもう一度体を抉る激痛にもはや息も出来なくなる。
と思ったのも束の間、男が壺から出した何かを私の傷口に埋め込んだ。
「…ぐっ…………」
正気か、この男。
まさかここまで非道な事をするとは！
「…具合はどうだ。どんどん体の主導権が奪われて行くのを感じろ。」
私は、私の血で手を濡らした男を思い切り睨む。
「蠱毒は確かに物凄い呪力を持っているが…、その前にかなりの猛毒を持つ。お前の体をどんどん蝕み、やがて苦しみながら死ぬ。そして両面宿儺が蠱毒に気が付かずにお前に触れれば、一気にその呪力と猛毒が両面宿儺に渡るんだよ。」
「…宿儺…さ、まは…、気が付くに、決まってる！！！」
「まぁ、並の呪詛者なら気が付かねえようになってるが…、両面宿儺なら気がつくかもな。誰もが恐れる歩く厄災。つまり化け物だろ。」
「…っ、よ、くも！！！」
「はいはい黙れ。どうする？もしかしたら、お前が俺達の仲間だったと思うかもな。俺らの手引きをした結果、裏切られて殺されましたー、みたいな。所詮は人間。お前も両面宿儺が恐ろしかっただろ。無理矢理労働を強いられてたんじゃねぇのか？」
何を言っているんだこの男は。
両面宿儺は、そんな人じゃない。
いやちょっと思ってたけど。
宿儺様は…………
「でも残念だったな。死人に口なしだ。お前は弁明する機会すらない。もう死ぬからな。」
「…………どうしてっ、そこまで……」
次の瞬間、髪を掴まれて無理矢理前を向かされる。
「本来なら蠱毒は呪詛者の専門だからな。呪術師にしたら禁忌な術なんだ。だから俺らは無事に戻ったら蠱毒を使って非呪術師に使った事がバレて呪術界を追放される。最悪処刑かもな。だからもうどうなったってこれ以上悪い方向には進まねぇってこった。」
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かな - うわぁぁぁぁぁ完結やばすぎてやばたにえん←え？ (4月8日 4時) (
レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - え？これ、ハッピーエンド？これで完結だと？続編期待してます❗ (4月7日 20時) (レス) @page40 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新待ってまる (1月13日 5時) (レス) @page40 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 千と千尋ww 開き直れる主人公めっちゃおもろいです笑笑 (12月27日 0時) (レス) @page8 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - ふ、ふぇ？？完結、、？？この神作夜中に寝ている親の横で読んでいたから吹き出しそうになって危なかったですｗそれと泣きました（（ (12月4日 19時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：EL | 作成日時：2021年5月14日 6時
