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呪術師の侵入 ページ23

夢主side






「おい、なんだよこいつ!!人がいるなんて聞いてねぇぞ!」

「まずい!存在を知られた!!!」






え?


いやいや、え?



目の前にはコソコソと話し合う2人の男。


私が蝶に魅入られていると木々の間からやって来た。


身なりからしてかなり怪しい。

全身真っ黒なんだけど。




「誰なんだよこの女は!!!」


いやそれ私の台詞やねん。



あんたらこそ誰やねん。見たこと無いぞ。




へぃポリスメエエエエエエエエン!!!

不法侵入者発見しましたあああああ!!!



…え?住所?んなもんいいから早く助けに来いやぁ!!!!







すると男は私を睨みながら口を開いた。

「…恐らく両面宿儺の配下だろう!!あの男は生贄をそのまま生かしているとも聞いた事があるぞ!!」

「…まぁ、誰であっても両面宿儺の屋敷にいる人間は、俺達の味方じゃあねぇよな。」



その瞬間、男が私に矢を向けた。


「っ、」


間違いない。

あの瞳。完全に私を殺すつもりだ。





だが、死を目前にしても尚、私の体は逃げようとしてくれない。




いや、恐怖とか云々じゃなく。これは………



「動けないだろ。この蝶の術にやられたんだよ、おめーはな。」

男はヒラヒラと舞う先程の蝶を指に止まらせた。やはり普通の蝶ではなかったようだ。


「この蝶に見つめられたら動けない。でも喋れるはずだ。何か言ってみろよ。」


「………貴方達…何者?」


「俺らは両面宿儺を殺しに来た。」



なんだって?




「お前、みたところ非呪術師だろ。俺らは一般人を殺しちゃいけねぇが、お前の場合は仕方ねぇ。だって両面宿儺の屋敷に住んでるんだもんなぁ?」

「…私を殺したら、両面宿儺にすぐばれるわよ。そうしたらお前達も殺されるわ。」

「はなからそのつもりだよ。上の奴らからしたら、俺らは単なる捨て駒だからな。」

「家もねぇ。金もねぇ。ただの貴族の雇われ呪術師さ。」

「どうだ女。最後に言い残す事は?」



ギリギリと矢を引き絞る音がした。






「…しいて言うなら、こんな殺され方をするとは思わなかった、って事かしら。」


両面宿儺の生贄になって食われるはずだったのに矢で射られて死ぬとは…人生その先分からないものだ。






その瞬間、私の胸に2本の矢が刺さった。




急所は外れているが、何か禍々しいものが体の中に侵入して来る感覚がある。

それに加えて想像を絶する痛み、息苦しさ。

ボタボタと地面に滴り落ちる血。




ああ、こんな所で死んでしまうのかと、私はその時本気で思った。







「待て。こいつも利用しよう。」

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設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺 , 生前宿儺   
作品ジャンル:ラブコメ
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かな - うわぁぁぁぁぁ完結やばすぎてやばたにえん←え? (4月8日 4時) (レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - え?これ、ハッピーエンド?これで完結だと?続編期待してます❗ (4月7日 20時) (レス) @page40 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新待ってまる (1月13日 5時) (レス) @page40 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 千と千尋ww 開き直れる主人公めっちゃおもろいです笑笑 (12月27日 0時) (レス) @page8 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - ふ、ふぇ??完結、、??この神作夜中に寝ている親の横で読んでいたから吹き出しそうになって危なかったですwそれと泣きました(( (12月4日 19時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EL | 作成日時:2021年5月14日 6時

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