呪いの王の生贄にされたから開き直って軽口叩いてみた

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夢主side







それからというもの、両面宿儺が私の元を訪れる事は無くなった。

たまにすれ違ったりしても、特に話しかけて来る気配は無い。目すら合わない。




「……加々美…あんた、宿儺様と何かあったでしょ。」

「そうだそうだ。あんだけお前にご執心だった宿儺様が、お前とすれ違っても気にも留めないなんておかしいだろ。」

玉葉と道久が心配そうに話しかけてくる。



「…何かあったっちゃあったけど…、別にいいじゃない。これで。殺されたわけでもないんだし。」

「…それはそうだけど……」

玉葉は辛そうに眉を引き絞る。









そんな悲しそうな顔をされているなか悪いが、







私の心はパァラダイスッッ！！！！！！！！！！！









だってそうでしょ！？



ようやく両面宿儺の目から解放されたんだよ！？




あんな美丈夫な顔を今までのように至近距離で眺められないのは惜しい事をしたが、やっと私は両面宿儺の関心の目から解放されたのだ！！！！！

ぶっちゃけ怖かったんだよねあの人。気丈に振る舞ってはいたけどさ、いつ私の行動が逆鱗に触れるか分からないじゃん？一思いに殺されるならまだしも、嬲り殺されるのはごめんだし。己の行動に内心はハラハラしてたんだぞ私めっ☆それでも態度は改めなかったんだけどっ！




letsパーリー！！！！！



ヘイボーイ！？私の心はまさにパラダイスさっ！






「…なんかあいつ、すっげぇ喜んでねぇか？」

「だよね？ついに頭がおかしくなっちゃったのかしら……」

「え？聞こえてるよ？」




両面宿儺？んなもん知らん！！



私はここで仲間と、強く逞しく生きていくのさ！



誰にも邪魔なんてさせるもんか！！

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