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興醒め ページ18

夢主side
















私は道久と玉葉と共に洗濯用具を片付けていた。






「…今日はやけに不気味だと思ったら、赤月だったのね。」

用具を倉庫にしまい終えた玉葉が夜空を見上げる。


それに倣って私も空を仰ぐと、確かに満月が赤く輝いていた。

今1番地球に近付いているのでは、と思うほどに月は大きく、そして怪しく地上を照らす。



「…赤い月なんて、不気味ね…」

「血みたいに真っ赤だもんな。」

「…はぁ〜…こんな日はさっさと寝るに限るわよ。行きましょ。」






二人がその場を去った後も、私は月を見上げていた。






すると、私の視界の端で何かが動いた。





目を凝らすと、それはなんと私の主、両面宿儺である事に気がついた。


門の方に向かっているが、どこかに行くのだろうか。

こんな夜に…?






「…宿儺様…?」


聞こえないと思って呼んでみると、意外にも両面宿儺は私の存在に気がついた。

そして私の方にのっそりと歩いてくる。



「…お前、こんな時間に何をしている。」

「…宿儺様こそ…」

「呪術師共が侵入して来たら貴様は対応出来るのか?まぁ、結界が張ってあるからそんな事は万一でも無いがな。ほら、見ていてやるからさっさと自分の部屋に戻れ。」


両面宿儺は面倒くさそうにしっしとやる。
相変わらず扱いは雑だ。



「…宿儺様はこんな夜に外に行くのですか?」

「そうだが。何だ、土産が欲しいのか?」

「違いますけど。私そんながめつくないですけど。」

「ならば早く帰れ。良いか、俺が戻って来てもまだ寝ていなかったら罰してやるからな。」


両面宿儺は何をしに外に行くのか教えるつもりは無いらしい。






「………鏖殺ですか…?」


私の口から不意に出た言葉に、両面宿儺は足を止めた。




「…何故人々を殺すのですか?何故、呪力を本来の道に逸れた使い方をなさるのですか?」

「…なんだと?」



「あなたの行動理由が私には分からない。どうして私に術式は無くて…貴方のような人が持て余しているの…。宿儺様、お願いです。鏖殺を辞めませんか?」




すると、両面宿儺の瞳が一気に冷たくなった。


私の喉からは恐怖のあまりヒュッと音がする。



「…ケヒッ。愚問だな、加々美。貴様はもう少し賢いかと思っていた。何故人を殺すのか?楽しいからに決まっているだろう!!逃げ惑う人間共、軟弱なくせに俺に挑んで来ようとする呪術師共!あいつらの恐怖に怯えている顔を見るだけで俺の血は騒ぐ!!」


「そんな、こと…」

「加々美。殺されたくなければ黙っていろ。興醒めだ。もはやお前に興味は無い。」

・→←鏖殺



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設定タグ:呪術廻戦 , 両面宿儺 , 生前宿儺   
作品ジャンル:ラブコメ
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かな - うわぁぁぁぁぁ完結やばすぎてやばたにえん←え? (4月8日 4時) (レス) @page40 id: 944b8cf5cc (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - え?これ、ハッピーエンド?これで完結だと?続編期待してます❗ (4月7日 20時) (レス) @page40 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
coco - 更新待ってまる (1月13日 5時) (レス) @page40 id: 5b00a62990 (このIDを非表示/違反報告)
由良の門を - 千と千尋ww 開き直れる主人公めっちゃおもろいです笑笑 (12月27日 0時) (レス) @page8 id: 2f071b2218 (このIDを非表示/違反報告)
白うさ - ふ、ふぇ??完結、、??この神作夜中に寝ている親の横で読んでいたから吹き出しそうになって危なかったですwそれと泣きました(( (12月4日 19時) (レス) id: 733585db8f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:EL | 作成日時:2021年5月14日 6時

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