ご近所さんは吸血鬼。【Hirano.S】完

２１ご近所さん ページ21

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優梨「あ、おはよ〜」





あ「おはよ〜」





教室に入り、いつものように優梨と挨拶を交わす。





そしていつもなら、優梨と二人でペチャクチャ話してる筈なんだけど









紫耀「おはようこざいまーす」





紫耀もおまけでついて来た。









優梨「あら、仲良く二人で登校ですか〜？」







あ「たまたま一緒だったの！」






玄関から出たら、外に紫耀がいたんだもん。





昨日の私の知らない紫耀なんか嘘のようにいなくて、至って普通だった。




そもそも人間の目が赤く光るなんて聞いたことないし、ありえない。

元々そういう体質で赤い人とかはいるみたいだけど、紫耀は小さい頃から黒っていうか焦げ茶っていうか。

そんな感じの瞳の色だし。




まあ、私の見間違いだね。









てか優梨、ニヤニヤしながらこっちを見るな！







紫耀「はぁ……平野はAと一緒に行きたくて待ってたのに」





今度は子犬のようにションボリする紫耀。





あ「え、あ…その、ごめん？」





なんで私また謝ってんの？









優梨「もー、朝からお熱いですな〜」






これのどこがお熱いのよ。








あ「…優梨のバカ！


さっきからニヤついてるくせに〜」






そういい返せば、睨まれた挙句
頭をペチッと叩かれた。







あ「イテッ」




優梨「黙らっしゃい」





おぉ、怖い怖い…



優梨だけは絶対に敵に回したくないわ…







紫耀「A大丈夫？」





心配した紫耀から、頭なでなで攻撃を受ける私。





いや、優梨全然力入れて叩かれてないから、全く痛くないんだけど…











…というか、これかなり恥ずかしい。





ここにも少女漫画の世界の住人が…








今絶対に顔赤いし…


それを隠すように下を向いた。



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