23 飴ちゃん ページ23
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"あ、紫耀だ"
誰かが言ったその一言に反応して、視線を前に向ければ
片方のほっぺがプクッとなっている
平野くんのご登場。
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周りの人達は彼が通るたび
"おはよう"
と挨拶をし、
彼もまた
"おはよう"
と返す。
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教室に来るまでにも、いつものように
たくさんの人に挨拶をされたんだろうね。
他クラスの人や、後輩、先輩。
部活に入ってないのにも関わらず
平野くんの知名度は高い。
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「甘党野郎のご登場じゃない」
「甘党野郎って…」
お口がわろうござんすよ。
せっかく今日可愛くしてるのに。
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そのまま平野くんは自分の席までくると、
椅子を引いて座る
と思いきや
ハッとしたように顔を上げ
体を反転させてこちらを向いた。
「…！」
バチッと合う視線。
…当たり前だ、私は平野くんを見てたんだから。
そっちがこっちを向けば、目があってしまう。
キラキラした瞳が、真っすぐに私を捉えた。
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観察を始めてから今まで
席に座る前にこっちを見たことなんてなかったから
普通に油断してた。
観察中に対象者と目が合うなんて
あってはならない事態。
サーッと血の気が引いていく。
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バックを置いた平野くんは
ゆったりとした足取りで私の前まで来ると
少し腰を落として、私と目線の高さを合わせた。
机1個分の距離に、平野くんのお顔。
キラキラした瞳を細めて、優しい笑みを浮かべている。
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…なんだこの状況は。
よく分からずに、ただ平野くんを見ていると
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「おはよ、Aちゃん」
ハスキーな声で、そう言葉を発した。
A…ちゃん？
昨日、渡瀬さんだったよね？
なんでいきなり名前なんかで…
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しおり - 更新頑張ってください！この作品大好きです！ (2017年8月31日 17時) (
レス) id: 4435d194ea (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - 続きがすごく気になります！ がんばってください (2017年7月10日 22時) (レス) id: 171e64a391 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - Ψ( ・ ・)Ψ碧海 さん» そう言ってもらえて嬉しいです(涙)頑張ります！ (2017年6月30日 15時) (レス) id: dc2e1c9eaa (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - りこさん» ぜひ食べてください（笑）頑張ります！ (2017年6月30日 15時) (レス) id: dc2e1c9eaa (このIDを非表示/違反報告)
ぴーち(プロフ) - 莉桜さん» ありがとうございます！完結に向けて頑張ります！ (2017年6月30日 15時) (レス) id: dc2e1c9eaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーち
| 作成日時：2016年5月22日 15時
