第陸拾漆話 ページ22
愛華side
『来世では花園さんが孤独を感じませんように。』
Aが手を合わせて言った。
花「……っ……!」
『……それでは失礼します。』
そう言って牢屋を出ていった。
花「……ヒック……ヒッ……あいつ、どこまでお人好しなのよ!」
Aは昔村にいた時のあの子に似ている。
あの子は確か……灑空サラ。
にこりともしないし、自分の意見もはっきり言わない。
なのにいつも灑空のまわりには誰かがいたし、みんな寄って行く。
分かってた。
灑空は生まれつきそういう子なんだって。
愛される子だって。
だけどそれが不公平で、悔しくてぶつかった。
理不尽だと気づいたけど、もう引けなかった。
だけど灑空はあたしが引っ越しすとき
「私は愛華ちゃんに言われたことで傷つきました。でも愛華ちゃんも同じように傷ついているんですよね。私には何もできませんがどうぞお元気で。」
とわざわざ家まで来た。
Aと同じだ。
あんなにひどいことをしたのに気遣う言葉を掛けてくる。
花「はぁ〜。Aに言われたとおり、来世では頑張ってみようかしらね。」
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。。。くるみ。。。 - 玉葉さん» お久しぶりです!コメントありがとうございます。また今度鬼滅の作品を作ろうと思います。また会えると嬉しいです (2021年10月18日 19時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
玉葉 - 面白かったです!!お疲れ様でした。次回作も楽しみにしています。 (2021年10月17日 15時) (レス) @page23 id: a305fb08bc (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。 - Chiffonさん» コメントありがとうございます。全部見て下さったんですか!?嬉しいです。ありがとうございます! (2021年10月10日 15時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
Chiffon - 一期から全部見ました!すごくよかったです!こんなにいい話、私には書けないと思います! (2021年10月7日 12時) (レス) id: 030621147b (このIDを非表示/違反報告)
。。。くるみ。。。 - ういさん» コメントありがとうございます!そう言って頂いてありがたいです (2021年10月6日 21時) (レス) id: e93ab0a5d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:。。。くるみ。。。 | 作成日時:2021年8月1日 15時