表情のない空 弐

第伍拾陸話 ページ11

蜜璃side


あの事ね……。

実はみんなが来る前




霞「Aが、辞めるっていうのは……もう止められないと思います。あんなに意思をはっきり示したA、初めて見たし。」


暗い顔で無一郎くんが言った。


恋「そうね。でも……Aちゃんを助けたい！最近のAちゃんは……なんか違うの。なんていうか、無理矢理自分を作っていて苦しそうなの！辛そうなの！」


Aちゃんはどこか儚い様子だと伝えた。


霞「助けたい……。」


無一郎くんがポツリと呟いた。


恋「やっぱり愛華ちゃんせいかしら。」


今まで目をつぶっていたけど、Aちゃんが変わったのは愛華ちゃんが来てから。


霞「その可能性は高いと思います。でも……証拠が。」


恋「無一郎くん！私たちで証拠を集めましょう！私が力になれるかは分からないけど、協力するわ！」


霞「ありがとうございます！」



と、いうような言葉を交わしていた。


協力者は多い方がいい。

だからみんなに手伝ってもらうことになったみたい。

私たちもみんなを手伝う訳だし、お互い得で



Aちゃんを助けることもできる。



この日から私たちは証拠集めに動き出した。

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