きのこ ページ38
涼介side
なんだかんだ言いながらお粥を作って、ひかのところに持っていく。
慧はいないのか。
光「涼介？」
涼「うん、俺。お粥持ってきたけど食べられそう？」
光「少しなら。薬飲みたいし」
涼「明日までに下がるといいね」
光「なんか涼介のご飯食べたら熱下がりそう」
涼「それはどうも。食べ終わったら薬ちゃんと飲んで温かい格好して寝るんだよ？」
光「うん。」
涼「なんかあったら連絡してね？」
光「ふふっ、うん。涼介も宏太にそっくりだな笑」
涼「なにそれ。笑」
光「まーまー。わかった。ありがとうな」
食べてるところ見られても恥ずかしいだろうから、慧でも探そう。
…部屋しかないかな。
そう思ってノックして入ってみると机に向かって勉強してた。
涼「あの…」
慧「あ、涼介じゃん」
涼「何やってんの？」
慧「あ、明日の光の再試験のカンニングペーパー」
涼「カンニングペーパー？笑」
慧「うん。まぁカンニングペーパーと言ってもカンニングはさせないけどね、要点まとめた紙だよ。これを暗記させてる」
涼「そういうことね笑 ひかに勉強させたら熱あがっちゃわない？」
慧「そーだけど、多分あいつ不安から熱出てるからちょっとでも安心させたくて。卒業後の進路決まってるやつに留年なんかさせると向こうとの兼ね合いもあるしめんどくさいから絶対卒業にしてくれると思うけどね笑」
涼「ありがとう！そうだよな！俺の赤点もなんとかなるよな！ありがとう慧！」
慧「いやいや、涼介、進級はわりと落とされるから気をつけなよ？笑笑」
涼「え、まじ？」
慧「まじまじ笑」
涼「どうしよう、侑李に相談しなきゃ」
…やばい。勉強しなきゃ。笑
侑「えっ？！どうしたの？！涼介熱あるの？！」
裕「え？涼介も？どうしんどいの？」
宏「体温計いる？」
涼「そうじゃなくて！勉強どうしたらいい？」
侑「涼介がそんなこというなんて絶対夜には熱出るよ」
慧「あはは笑 めっちゃおもしろい笑」
涼「だって、慧ちゃんがこのままだと俺進級できないって笑」
侑「まぁ…」
裕「それは確かに…笑」
…俺ってそんなやばい？笑
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
