きのこ ページ36
光side
どれだけ寝ただろうか、しんどすぎて全然寝られなくて布団の中でぼーっとしてると、ちょっと不機嫌な侑李と大貴が大きな声でしゃべるから頭に響くだろと言いたかったけど、それよりやっと助けてもらえるその嬉しさでゆっくり見上げると怒ってたのはどこへやら、一瞬で色々と動いてくれた。
宏「熱結構あるな〜夕方になって下がりそうになかったら休日診療のある病院行こっか」
光「明日…学校に持って行かないといけない資料あって…なんとか熱下げたいんだけど…」
大「慧に頼めばいいじゃん」
光「いや…卒業に関わるかもしれない再試験で…」
宏「バカだな〜まぁ明日のことは明日考えよ」
慧「光大丈夫か〜？」
大「あ、慧」
侑「僕が呼んできた。ねぇ大貴下でテレビ見とこう」
大「そうだね」
大ちゃんと侑李が下に降りたから、宏太と慧。
いや…再試験の件暴露した後にきついわ…
慧「あれ、なにバツが悪そうな顔してんの？」
光「明日…」
慧「再試験より身体大切にしな」
宏「そうだな。大ちゃんが持ってきてくれたお水で薬飲みな。頭痛薬に解熱作用あるし」
慧「冷えピタ貼ってやろうか？」
光「…おねがい……」
慧「はいはい」
ちょっと雑に貼られたけど、冷たくて気持ちがいい。
宏「なんかあったら携帯鳴らしてね。ゆっくり寝てな。光はいつも家事とかしてくれてるから疲れが溜まってるんだよ。たまに様子見に来るから、ゆっくりね」
宏太と慧も部屋から出て行って暇だししんどいし、冷えピタのおかげか、心なしかすっきりしたら深い睡眠を取ることができた。
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
