ライフセーバー ページ15
雄也side
一昨日のバイト中溺れた人を助けるために海に入ってからなんとなく寒気がしてて、昨日はずっと体が重たくて、しんどいなって思いつつカイトでアルバイトをしてた。
昨日は金曜で全休だったからフルタイムで入る予定だったけど、潤くんに体調のことを指摘され裏で休ませてもらったのに回復することなく帰宅させてもらった。
起きても尚変わらない体にイラッとしつつ、電話を入れると出たのは相葉くんで、ゆっくり休めよーとニコニコした声で言ってくれて安心した。
慧「雄也さーん」
雄「なに？」
慧「宏太がまっすーのとこ行く？って聞いてる」
雄「寝てたら治るからいい。動くのだるい」
慧「わかった。伝えてくる」
慧が出てって静かになった部屋でぼーっとする。
先日までもうちょっと海に近いところに一人暮らししようとか考えてたけど、ここからでも海は見えるし、兄弟がいないと俺だめだなーって思う。
宏「具合はどう？」
雄「さっきよりはマシだけどだるい」
宏「んー…まだ熱はありそうだね」
雄「早く下がって欲しい」
宏「なんか食べる？」
雄「食欲なくて」
宏「食べたら元気になるかもよ。アイスとかどう？」
雄「ちょっとだけ食べたい」
宏「わかった。持ってくる」
またぽつんと1人。嫌だな。
そう思ってたらすぐドアが開いて入ってきたのは宏太と大ちゃん。
大「雄也大丈夫？これあーんしてあげようか？」
雄「冗談きついわ」
大「元気そうじゃん」
雄「こう見えて結構だるいからな」
宏「まぁまぁ。食べられそうなところまで食べて」
雄「うん」
大ちゃんが持ってきたアイスは冷たくて美味しい。
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作者名：そら | 作成日時：2020年9月1日 19時
