ふたご ページ11
雄也side
宏「じゃ、俺先に受付行ってくるから慧連れてきて」
雄「うん。よろしく」
宏太を下ろし、車を止めてぐったりな慧に声をかける。
慧「無理…吐きそう…」
雄「なんとか頑張ってよ…おんぶは?」
慧「吐く…」
雄「この袋に吐いていいから、とりあえずまっすーに見てもらおう?しんどいでしょ」
シートベルトを外してやり、車から降りて数歩してヘナヘナと座り込んではげーげー戻してる。朝からちゃんと食べてたもんな笑
宏「あ、ここいた。」
ま「誰もいないから出し切っちゃいな。結構ひどいね。朝から?」
宏「さー?」
ま「ちょっと車椅子乗っけよっか。宏太、入り口に車椅子あるから持ってきて」
宏太が持ってきた車椅子をパンパンってやって座れる状態にしたまっすーかっけぇー!
ま「慧、持ち上げるよ?」
されるがまま、診察室に通されてベッドに横になる慧。
もう吐くものもないらしくずっとえずいてる。
ま「診ていくね〜頭痛が激しいのだっけ?寒い?ちょっとお腹触るね〜痛かったら言ってね」
慧「いたいっ…」
ま「ここも?」
慧「いたいっ…」
ま「うん、いいよ〜そのまま点滴打つから寝てな。」
宏「そういや今時間外だよね?」
ま「いいのいいの。シゲから連絡あったし、午後診までこんな慧大学生2人に置いとくの心配だし笑」
雄「助かる〜ありがとう」
ま「どこでもらってきたのか、お腹の風邪だね。トイレとか移りやすいから気をつけてね」
宏「はーい。治るまで1階のリビングの近くは慧専用だな」
ま「点滴入れたから、終わるの待っててね」
やっぱりまっすーかっこいいよな。おじいちゃんおばあちゃんにも、子どもにも好かれる意味がわかる。
うらやましーーー!
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作者名:そら | 作成日時:2020年9月1日 19時