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彼女は、どうやら就活生らしい
なかなか内定が決まらずに、今日も落ち込んでいるときにたまたま見つけて入ったお店がここだったようだ
まるで、運命を感じるな。運命という言葉は詩興が湧く
外は息の詰まるような蒸し暑さだったであろうにも関わらず、彼女は汗一つかかずに涼しい顔をしていた
「就活か、私には無縁のことでよく分からない」
「面接とかって結構緊張するんですよ?」
誉さんは精神面強そうだから問題無さそうですね、と子供のようにあどけなく笑った
その笑顔は私の心の中にある感情の震えを起こさせた
______愛情というピアノが音色を奏でる
そんなようなところだろうか、ワタシはこの感情の名前を知っている
だが、今気付いてしまえば私は彼女を見るたびに胸が苦しいほど甘美な気分捉えられてしまうであろう
きっと、鉢の中の金魚のような透明感のある姿に一瞬目を奪われただけだろう
こんな、真夏には似合わないくらい溶けそうに白い肌をしていた
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作者名:ままこ | 作成日時:2017年6月30日 22時