▽ ページ33
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-過去-
□戌亥谷 彗星 の 過去 ファイル を みつけた ！
□見ますか ？
はい ←
いいえ
□A は ファイル を ゆっくりと 開いた
ずらりと 文字が 書いてある ……
小学校の遠足の帰り、バスにて一番前の席に仲の良いクラスメイトと乗っていた彼。
ゆっくりと、学校へ戻る道のりをバスは走っていた。
突然。
山道を走っていたバスは、急カーブに耐えきれず落下した。
わぁっと叫ぶ生徒達。その中、一人冷静であったのは彼であった。
しかし、このときでは冷静など関係無い。重力に伴い、落ちていくバスと身体。
大きな音を立て、山の麓に落ちたバス。
彼は痛も頭を打ち、病院に搬送された。意識不明の重体。
どうやら、頭以外にも、アキレス腱断裂、そして複雑骨折が起こったらしい。
普通の治療では、完治は難しい、と。
医師は彼の両親に言った。
彼の両親は、異能を彼が入手してしまう可能性も考え────医師に、異端細胞を使用した治療を願った。
彼が異端となっても構わない。私達には元気な彼の存在が重要なんだ、彼は私達の宝なのだ。
両親はそう言った。
彼が目を醒ましたのは事故から三日後。
動かしにくさはありながらも、怪我は大事にはならなかった。
彼の体質だろうか。
他のクラスメイトも無事らしい。
彼は胸をなで下ろした。
異能が発覚したのは反抗期の頃。
母親に苛立ちながら、俺を見る目なんて見えなくなってしまえばいい、と冗談でも思いつつ、抗議しながら指を指したところ、母親はきゃあと悲鳴を上げた。
彼は母親との喧嘩も忘れ、突如うずくまった母親を助けようとした。
救急車を呼び、母親に声をかける。
救急車が来るまで、7分。
母親は突如、視力を取り戻した。
彼は悟った。
────これがきっと、異能細胞の力なんや。
彼の異能は、五感のふたつを奪うことである。
また、体質の味方か、代償がない。
その後彼は、出来る限り異能を隠してきた。
人を指差すことは無くなり、また人の不幸を願うことも無くなった。そもそも彼は不幸を願うような人間では無いが。
それが今の彼だ。陽気で生真面目、大阪弁が特徴の彼だ。
□A は ファイル を 閉じた
□後ろから 気配を 感じる ！
□後ろにいたのは 彼 だった
「……あれ、Aさん。何見ていらっしゃるんですか？……ああ、俺の。まぁ構いませんけど、あんま口外せんといてくださいね。特にこの異能種狩りの人以外には」
□A は うなずいた
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おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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零麗(プロフ) - ぽんずさん» 返信が遅くなり申し訳ございません。是非組ませていただきたいです！そちらのボードにお邪魔させていただきますね。 (2022年2月20日 15時) (
レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんず(プロフ) - コメント失礼します。｢ShiningStars！｣にてヱンドレス=ワンダーランドに所属している廻 界で参加している者です。同グループなので良ければ関係を組んでいただきたくコメントさせて貰いました。 (2022年2月19日 23時) (レス) id: cc726f502e (このIDを非表示/違反報告)
ボタニカル(プロフ) - 零麗さん» ご承諾ありがとうございます…！お待ちしております！ (2021年12月30日 21時) (レス) id: 9e73e17b69 (このIDを非表示/違反報告)
零麗(プロフ) - ボタニカルさん» 返信大変遅くなってしまい申し訳ございません。是非結んでいただきたいです！そちらのボードにお邪魔しますね。 (2021年12月30日 21時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
ボタニカル(プロフ) - 失礼します！同企画に参加している、ボタニカルと申します。うちの子∫さんで関係を組ませて頂きたいと思い、お声がけさせていただきました。【https://uranai.nosv.org/u.php/novel/BotalAidoru3/】こちら、CSです。ご検討宜しくお願いします…！ (2021年12月28日 19時) (レス) @page35 id: 9e73e17b69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零麗 | 作成日時：2021年10月3日 10時
