零番目の失敗作＿＿Ⅲ (ページ41)

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125…猟犬ページ41

「そこにいる人は…？」

真昼がボクを不思議に見つめる
わざとボクをカウントに入れなかった修くんを睨みつつ
真昼たちの目の前で止まる

「えっと…」

「あの時は着信無視してごめんね」

フードを取ると広がる視界
驚く真昼、御園、鉄の顔

「A……!? どうしてC3に!?」

「!?…捕まっていないとは知っていたが何故そっち側にいるんだ」

冷たい御園の視線が刺さる
後ろにいた吊戯に腕を引かれ、胸の中に収まる

「早い話、この子は元からこっち(C3)の子だよ？」

「服見れば分かるだろボケッ」

「え…」

「真昼くんたちには伝えてなかったらしいですが
この人は

中立機関C3本部イギリス支部副支部長第五補佐兼本部直属参謀長
＿中立機関の中でも優れた立場に値する人ですよ」

「若いのに出世し過ぎでしょ～」

「空気を読め吊戯」

「Aが…C3の人間…？」
信じられないという顔でボクの顔を見る真昼
御園や鉄は言葉すらも出ていなかった

「兄ちゃんは知ってたのか…？」

「ええ勿論、俺はそれも含めてAを主人にさせたいと思ったんですから」

「…そーかよ」