零番目の失敗作＿＿Ⅲ (ページ26)

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「あ、そういえばこの子だよね虚飾のサーヴァンプくん、元気な子だって聞いてたんだけど？」

ボクの膝の上で眠っているセイヴァーを
不思議に思った吊戯がボクに聞いてきた

「セイヴァーは…ずっと寝てるみたいで…」

ゆっくりと梟姿のシュウを撫でる
リヒトを追いかけているときから起きない
どうしたのだろう

「へーそんなんだ」

「それもおかしいだろジンの影響か？」

聞いてきたくせに興味なく返す吊戯とは違い心配をしてくれる盾くん

「そうなの…かな」

「んっ……あれ、ここは…」

「セイヴァー！？」

「なんだ起きたじゃねぇか」

心配をしていたよりケロリと起きた
体の痛いところはないかと聞いて、人型に戻った
特に変化はないという

理由を聞いてもわからないですしか言わなくて
どこか遠くを見つめていた

「そろそろいいですか Aさん」

「別にいいわよ」

「では、これから対椿の捕獲作戦会議を実行します

今回はC3本部直属の"参謀"鏡千院Aが来てくださいました

…Aさん虚飾をちゃんと目張っていて下さいね」

最後の言葉だけ睨むようにセイヴァーを見ていった