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109…集合 ページ24
Aの体が弓景の方から降ろされたのは
本部の中に着いた時だった
「おい、連れてきたぞ」
ぶっきらぼうに放つ言葉は会議室と書いてある部屋にこだました
ざわざわと音を立てる会議室によく通るものだ
声が静まらない部屋の中で唯一反応したのは露木だ
「ありがとうございます」
眼鏡の位置を直しながら露木は入り口に立つ二人に声を掛けた
「
ひどい怪我ですね…」
Aの格好を見て顔をしかめる
「
ジェスチャーをして医師を呼ぶのを反対する
「救護班の一人か二人でお願い」と頼む
「分かりました 救護班を呼んできて下さい」
「分かりました」
近くにいた社員に頼みAを椅子に座らせる
「安静にしていてくださいね」
「はいはい」
弓景は露木達と会議室の中心にいき他の社員と話し合っている
沢山の資料と地図が何枚か広げられている
「(おかえりなさい…ね) 帰って来たくて帰ったわけじゃないわよ」
呟いたその言葉は会議室の声によって誰の耳に入ることなく消えた
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作者名：Lite | 作成日時：2016年8月16日 11時
