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「Aも今週末休みなん？」
「うん、雪ちゃんたちも？」
侑くんが好き
そう気づいた日からしばらく経ったある日
あまり意識しすぎないようにと逆に意識してしまって、隣に座る侑くんとの会話はあまり長続きしなかった。
そんな日々が続き、今では侑くんと話すことは減ってしまっていた。
「え、じゃあ遊びに行こや」
「いいね！初遊びだ」
6月の予定表が出たのでそれを見ながらお昼ご飯を食べていると、休みが被っていることに気づいた雪ちゃん
「でもバレー部がこの時期に休みなんてめずらしいね」
他のサッカー部とかバスケ部はインターハイ予選が着実に始まっていた。
「この日、ウチらが使ってる体育館が点検工事やねん」
「あ、そうなんだ」
ほんまは練習したいんやけどなー、と言いながらどこ行く？と目を光らせる雪ちゃん
「んー、水族館とか？」
「なんや、遊びに行くん？」
映画もいいな、と思ってると席に戻ってきた侑くんも話に加わってきた。
「侑も行くか？」
「行く。治も誘おうや」
ええやろ？
そう私にも聞いてきた侑くん
まっすぐ目を見れなくて、コクッと頷くことしかできなかった。
ジッと侑くんがまだこちらを見ているのが分かったけど見返さないでいると、入り口の方で誰かに呼ばれていった。
そのことにホッとして侑くんが向かった方に視線を向ける。
その先で、明るい感じの可愛いメイクをした女子たちの中心に侑くんがいるのを見て、少しズキっと胸が痛んだ。
ホッとしたり、ズキッとしたり。
わがままだな、自分。
どうしたいんだろ。
最近はずっと、この自分勝手な恋心に悩んでいる。
自覚したはいいものの、どう先に進めば良いのか、よく分からなかった。
「ほんまに良かったん？A」
「え？」
「最近、侑のこと避けとるやん」
「え、そんなに避けてる？」
確かに会話は減ってしまったし、最近顔をよく見てないなとは感じてたけど…
雪ちゃんまでそう思う程だったのか。
「実は…」
「え、ほんま！？」
思うように上手くいかないレンアイ
ずっと溜め込んでいた悩みを、初めて雪ちゃんに相談した。
「んー、難しく考えすぎなんちゃう？私は好きなら好きー！って感情を前面に出してまうタイプやから」
「でもそれで引かれたりしないかなって…」
「そんなん、どう転がるか分からんやん。避けて仲悪くなるよりかはええやろ」
「そっか…」
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続く (更新停止中)
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作者名：にゃん吉 | 作成日時：2020年2月13日 16時
