不思議先生の旦那様 【山崎賢人】

山崎先生の授業 ページ2

『では紫式部は何という物語を書いた人でしょう？』


「源氏物語です」


『正解！
　佐々木さんあと４９回正解でヒント上げるね』



先生の初めての授業
要点がわかりやすくて頭に入ってくる
こんなに国語が楽しいなんて
ちなみに今は国語関連のクイズ
まずはだれか一人でも50回挙手して正解すれば先生の旦那さんへの手がかりが貰える
これはみんな本気だ



『そうだな次は太宰治は何で死んだでしょう』


「自、殺です」


『惜しいな
　去年は一回も手を上げてなかったみたいだから今ので2点マイナス
　あと48回ね
　ちなみに正解は心中です』



このように先生は生徒に合わせてマイナスされる点数を変えている
こういう対策で苦手教科を克服させようと考えているのだろう



『先生はこの前あるドラマを見ましたさぁなんでしょう』


「ヒント下さい」


『流星君が出ているかな』


「わたどう！」


『正解！
　漫画原作でとっても面白いよ
　ってかほんと感動するから
　また一段と大きくなったなって』



先生のことなんてわかる訳ないがこういうことも先生の旦那さんを見つけるポイントになるのだろう
よくわかんないけれど
大きくなったって横浜くんの小さい頃知っているのかよ



『今のは特別問題でマイナス5点あと45点だね』


「先生、ほんとに0になったら答えてくれるんですよね
　何でも」


『旦那さんの職業と名前以外ならね』



先生は怪しい笑みを浮かべる
何か背筋がぞワぞわするような笑みを


今回はひたすら先生のだす問題を答えた
でも一番少なくなった人でも30だった
先生の好きなアニメなんてわかるかよ
それが30なんて理不尽

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