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「臣君て…恋人居ないの?」


分っている(・・・・・)のに慌てて話を反らす辺り、

所詮私のキャパはその程度。


「居たら合コン行かないでしょ?」


いや。居たって行く人は行くから。


「気になる?俺の事」
「…別に?」


気になるわよ。
気になるに決まってるでしょ?

こんなにクラクラさせられて
平気で過ごせる方法って逆にあるの?


「Aさんは?恋人、居ないの?」
「…居たら合コンなんて行かないでしょ?」


微笑み合う空気感が、歯がゆいのに心地いい。


「気になる?私の事」
「気になるよ?俺は(・・)ね?」


一瞬にして赤面した、と
自分でも良く解るほど頬が熱くなっていた。



「Aさんて意外性あるよね?」
「え?」


「“大人の女”のくせに、急に“女の子”になる」



嗚呼、どうしよう。


心臓が


やたらと忙しい。





(けな)されてる?」

「誉めてるつもりだけど?」



私の頬にその手が触れ、親指が頬を撫でた。



「俺今、めっちゃ背伸びしてるんだよね?」

「…背伸び?」
「そ。大人の女に肩を並べる為の背伸び(・・・)

「…なによそれ」
「ははっ、ずるいなーAさん」



頬に触れたままの大きな手。

今度はその指に耳の縁をなぞられ


「…分ってるクセに」


その道筋がゾクッとした。






背伸びしているのは私の方だ。


彼が私を“大人の女”と描写するのであれば

私はその期待を裏切れないと
さっきからずっと、どうにかして気張っている。




「もっと知りたい、って言ったら、迷惑?」




本当は心臓がバクバク言っているのに


「誘ってるつもり?」


この程度(・・・・)じゃ動じない”

そう意味を込め、わざわざ歳上風を吹かせた。




なのに。


誘われてる(・・・・・)んだけど?」


“あなたの魅力にね?”



私より歳下(・・)の彼は、私より上手(うわて)だった。





魔力を持つその瞳に

返す言葉を失ってしまった。



視界にはもう

その艶めいた顔しか映らない。



その距離で、“あむん”と私の唇を啄ばんだ彼。





「場所、変えようか?」





私の心臓

今日中に破裂するんじゃないだろうか…




 

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設定タグ:三代目 , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» さらっといい男感出してみましたw続きもよろしくお願いします! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ねーやんさん» あははw揺れまくってますよー^^続きもよろしくお願いします! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 臣ポメ君(///ω///)♪ (2020年3月9日 11時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ねーやん(プロフ) - 早く私素直になって!6年たったのにヤバい…臣も歳とってるんだから好みも変わってるはず(笑)ギャップで責めても一度恋人同士になれますよーに! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 8f158f058f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます!!本当に嬉しいです!!そろそろ移行の予定ですがよろしければお付き合いくださいね^^ (2020年3月8日 21時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月24日 10時

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