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025 7 years ago ページ25

「「かんぱーい」」


7年前。


人数合わせで参加した合コン会場では

友人達の気合いの入り方に
思わず納得してしまう様な
一流企業の名前が飛び交っていた。



それでも。

私には来週に迫った国家試験が待っている。

…既に、帰りたい。



なるべくその“輪”に入らない様
テーブルの端で控えめに…影を薄く…




「ねぇAさん」


目の前に座っていた男が手招きをした。

テーブルに身を乗り出している彼同様
手招きされるまま私も身を乗り出したら



「来たくなかったんでしょ?」


耳元で、低音の穏やかな声が響いた。


「そう言う訳では…」
「ははっ。大丈夫、俺もそうだから」
「え?」




差し出されたグラス。

…乾杯しようって事よね?




合コンに乗り気じゃなかった私たちは

テーブルの端で
この場の雰囲気とは程遠い

仕事の話に花を咲かせていた。



“もっと上を目指したい”


「めっちゃ解る!マジで俺もソレ!」


その目は輝いていて

とりあえず(・・・・・)話を合わせている訳ではないと
認識する。



「Aさんてさ、
 恋人より仕事選ぶタイプでしょ?」

「振り回されるのは避けたいかな」

「“俺と仕事どっちが大事?”とか言われたら?」

「絶対無理。即冷める」

「ははっ。かっこいいじゃん。
 なるほどね。だからかな…」



彼の瞳には魔力がある。

しっとりとしたその瞳は私を逃す事はなかった。



「俺と同じ匂いがすると思ったんだよね」



そう言って、私の心に入り込んだ。





 
気付けば周りはそれぞれペアが出来ていて

それぞれが夜の街に消えて行く中、



「試験控えてるんだよね?
 終わったらさ、また会おうよ」



がっつく訳でもなく。

突き離す訳でもなく。



「頑張ってね、Aさん!」



丁度いい具合に“次”をほのめかせながら

私の心にしっかりと足跡を残した。




2日置きのメールは
巧妙に私の心を盛り上げた。



試験当日のメールは
どんなお守りよりパワーを貰えた。



試験会場の外で


「Aさんっ!」
「どっ、どーしたの?臣君」


その笑顔が、私を労ってくれた。




そして




「待ちきれなくて、迎え来た」




堕ちた。



 

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設定タグ:三代目 , 岩田剛典 , 登坂広臣   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» さらっといい男感出してみましたw続きもよろしくお願いします! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ねーやんさん» あははw揺れまくってますよー^^続きもよろしくお願いします! (2020年3月9日 12時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 臣ポメ君(///ω///)♪ (2020年3月9日 11時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
ねーやん(プロフ) - 早く私素直になって!6年たったのにヤバい…臣も歳とってるんだから好みも変わってるはず(笑)ギャップで責めても一度恋人同士になれますよーに! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 8f158f058f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みーやんさん» コメントありがとうございます!!本当に嬉しいです!!そろそろ移行の予定ですがよろしければお付き合いくださいね^^ (2020年3月8日 21時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年2月24日 10時

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