047 side you：もう、遅い ページ47
「亜樹っ！！！」
亜樹は、
タクシーに乗り込む寸前だった。
「…A？」
「なんで言ってくれなかったの？
なんで黙って行っちゃうのよ！」
「ごめんねA。私、離れるのが辛くて…」
タクシーの中で
亜樹は
俯いていた。
曲がり角に差し掛かった時、
「Aっ！ありがとう！」
窓から身を乗り出した亜樹が
大声で私にそう言った。
8月31日。
今日は夏休み最後の日。
亜樹を、見送った日。
「亜樹、今頃どこかな」
「そろそろ搭乗じゃね？」
「まだ日本に居るんだよね…」
蘇るのは亜樹との思い出。
昼休み。
学校帰り。
図書館も、花火大会も。
隆二の部屋でティッシュの箱を抱える私は
どんなに頑張ったって
涙を止める事なんか出来なかった。
「亜樹ちゃん、いい子だよな」
「…うん」
「俺さ、亜樹ちゃんに好きだって言われた」
「…えっ、いつ？」
「先週」
「…そっか」
花火大会の後、
亜樹と会えたのは2回だけだったけど
電話やメールはしていて、
でも、そう言う話は聞いていなかった。
想いを伝えるという事は
凄く勇気の要る事だと思う。
亜樹はすごい。
凄くて、眩しくて、寂しくて辛い。
「でも謝った。好きな女が居るからって」
…好きな女。
きっと、ピアスを開けた時の人だ。
そして隆二は、
やっぱり今でもその人の事が好きなんだ。
「…好きな人、いたんだ」
曖昧だったその存在が
本人の口から聞かされたことで
一気に現実味を帯びた。
ショックじゃないと言ったら嘘になる。
聞きたい訳ではないけど、興味がある。
隆二の好きな人が、どんな人なのか。
「…その人、どんな人？」
「俺の骨折に気付いてくれる人」
「…それ、私じゃん」
「本当はレモンよりブルーハワイが好きな人」
「だから、そうじゃなくて」
「Aだよ、俺の好きな人」
「はぁ？…もういいよ。
言いたくないなら言いたくないって
言えばいいじゃん」
「だから、マジでAが好きなんだって」
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
