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「幸せだった―！」
「ははっ、良かったな、今日も幸せで」
カフェを出た後
不意に握られた手にどきっとした。
私を見下ろす広臣の顔は悪戯な顔をして
繋ぎ直されたのは恋人繋ぎ。
「またどっか行こうな」
本当にずるい。
こういう事をさらりと言われてしまうと
手を離す事も
断る事も出来なくなってしまう。
陽は傾き始めていたけど
周りの熱気は衰えていなかった。
辿り着いた公園のベンチで
広臣は私に、小さな紙袋を手渡した。
「これ、やるよ」
「ん？なに？」
優しく微笑んだ広臣が、私の肩を抱き寄せる。
相変わらずそこは、
どこか大人っぽい、
深くて、それでいて爽やかな香りがしていた。
「いい匂い、なんだろ？」
「えっ…」
“…香水、いい匂いだよね”
“それ、他の男に言うなよ”
銘柄なんて知らなかったから、
渡された紙袋のブランド名を見ただけでは
分らなかった。
「俺の香水。使わなくてもいいから持ってて」
私は、何がそんなに嬉しいのか。
「ありがとう」
ワンプッシュだけ手首に付けてこすり合せ、
わくわくしながら鼻に近づけた。
「あれ？」
でもその香りは、
広臣の香りとはどこか違うように感じて
そしたら広臣が
時間が経てば香りが変わると教えてくれた。
帰宅後、洗面所で手を洗う前にふと思い出し、
もう一度手首を香ってみたら、広臣の香りがした。
「…ホントだ」
私の手首から香る、どこか大人っぽい、
深くて、それでいて爽やかな香り。
目を閉じて、思いっ切り香りを吸い込んで、
もう一度目を開けた時、
洗面台の鏡に映った自分の顔が
随分とにやけていて、
勝手に気恥ずかしくなった。
誰が見ている訳でもないのに
慌てて手洗いを済ませ、部屋に戻る。
テーブルの上では、ピンクと紫の水ヨーヨーたちが
私を出迎えてくれていた。
「ただいま」
香水の瓶をその隣に置いて、
私はその日、飽きることなく眺め続けていた。
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
