033 side R：やっぱり俺は ページ33
花火大会当日。
「A？」
今度は臣が、Aを“A”と呼んだ。
「え？隆二だったの？どーしたのその髪」
「染めた」
「見ればわかるし。毛根、大丈夫？」
「うるせーな、触んな！」
蘇るのはやっぱり苛立ちで
そんな自分にムカついていた。
「浴衣、似合ってるね」
「あ、ありがとう臣君」
臣と亜樹ちゃんの会話に
特段、反応を見せないA。
意識していないのか、
それとも、
意識しない様にしているのか。
「……」
亜樹ちゃんの為に臣を誘ったのは理解している。
Aがそれでいいと言うのであれば
せめて俺が
Aの傍に居てやろうと思っていた。
でも。
「俺、飲み物買って来る。
亜樹ちゃん、一緒に行かない？」
やっぱり俺は
Aの気持ちを優先してやりたい。
悲しむ顔を見たくない。
辛い思いをさせたくない。
「隆二、俺ウーロン茶。Aは？」
「えっ…あ、私もウーロン茶…」
「おっけ。行こう、亜樹ちゃん」
ごめんね、亜樹ちゃん。
A、
ごめん。
「りゅっ、隆二君…」
「ん？あーっ、ごめん！」
声に振り返った時、
2メートルほど離れた所に亜樹ちゃんが居て
慌てて引き返した。
「ごめん、浴衣だったね」
「ううん、慣れてなくて、私の方こそごめんね」
勇み足だった自分に反省した。
立ち止まった場所が
トロピカルジュースの屋台の前で、
せっかくだし、
こっちの方がいいんじゃないかと提案すれば
嬉しそうにうなずいた亜樹ちゃん。
「亜樹ちゃん、何味がいい？」
「イチゴかな。Aの、どれにしよう…」
「あいつはレモン」
本当はブルーハワイが好きなくせに
舌に色が着くのが嫌で
かき氷を頼む時、
Aは、必ずレモンを選ぶ。
「そうなんだ。A、可愛いね」
「イチゴの方が可愛いじゃん」
真っ青になったAの舌を散々茶化したあの頃を思い出しながらウーロン茶を買い足し、
来た道を戻った。
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
