026 side you：彼の香り ページ26
「そろそろ帰ろうか？」
陽が暮れ始めた頃、
時計を見ながらそう言い出した広臣。
帰宅するには
まだ純真な時間帯だった。
「意外とジェントルマンなんだね？」
「意外とってなんだよ」
広臣との時間はなかなか楽しくて、
あっという間に時間が過ぎたと感じていた私は
律儀にも
そんな時間に私を帰そうとする広臣に
皮肉を込めた。
「次はさ、さっき見つけたカフェに行こうよ」
「…うん」
名残惜しさと楽しみを同時にくれた広臣は
やっぱりジェントルマンなんだと思う。
その顔を見つけたのは、駅に向かう途中。
「え…」
行き交う人の流れの中に隆二を見つけ、
その隣には
違う学校の制服を着た女の人が居た。
「ん？A？」
女子高の制服だ。
もしかしてこの人が隆二の好きな人？
「臣？」
まだ私に気付いていないらしい隆二は
広臣だけを視界に入れ
笑顔でこちらに向かって来る。
なんだかそれも悲しくて
やっと私の存在に気付いたと思ったら
今度はその表情が
あからさまに曇った。
「一緒だったんだ」
冷たい声だった。
身体中の血液がサーッと引く感覚がして
返事をするどころか
顔を見る事も、
頷く事も出来なかった。
「カフェ行って来てさ。
そっちは？バイトじゃなかったの？」
「あー、こいつバイト仲間。さっき上がった所」
「そっか。じゃあ、…またな、隆二」
「…おう。また」
バイトを始めたなんて知らなかった。
その制服に嫉妬していた。
最近の隆二の事を、私は何も知らない。
ピアスを開けた事もそうだったし、
髪色を、変えた事も。
広臣に手を引かれ、ハッとした。
私を見下ろす広臣はにっこりと口角を上げ、
握る手が優しくなった。
「A、カラオケ付き合って」
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
