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「待ち時間
一時間程掛かりますけど…」
「どうする？」
「いいよ、待とう？」
席に着くまでの間、
この店のタグが付いた投稿を二人で検索したり
検索ついでに見つけた別のカフェに
今度はそこへ行ってみようと約束したり
ただそれだけの時間すら尊いと感じていた。
「かわいーっ！美味しそうーっ！」
「俺のも食っていいよ」
「えっ！いいの？
あっ、でも広臣も食べたかったんでしょ？」
「じゃあ、シェアする？」
「するする！広臣神！」
運ばれて来たケーキプレートに目を輝かせるA。
角度を変えては写真を撮り、
恐る恐るフォークを操り、
口に運んでは満面の笑みを浮かべていた。
「ん−ーーっ、美味しい！」
カフェテーブルの上に並んだ二つのプレートを行ったり来たりしながら、
その度にいちいちリアクションして、
その度にいちいち可愛くて。
「幸せだった―！」
「ははっ、幸せだったんだ」
カフェを出た後は、特に当てもないまま
街をぶらぶらしていた。
「広臣、あれ知ってる？」
「見て広臣！かわいいー！」
「これ、広臣に似合いそう」
まるでデート。
はしゃぐAが、可愛くて仕方なかった。
楽しい時間はやっぱり過ぎるのが早すぎる。
陽も暮れだし、
行き交う人の流れには
仕事終わりのサラリーマンの姿も増え、
景色が夜に向かっている。
そろそろ帰さなければならないと
思いっきり名残惜しみながら駅に向かっていた。
そんな中、突然立ち止まったA。
「え…」
「ん？A？」
視線を辿ればそこには制服姿の隆二が居て
その隣には
女子高の制服を着た女が居た。
「臣？」
今現在、
隆二の視界には俺しか捉えていないのだろう。
俺を見つけ、笑顔でこちらに向かう途中、
その顔色が分かり易く曇った。
「一緒だったんだ」
隆二の視線がAを捉え、
その視線に怯んだA。
「カフェ行って来てさ。
そっちは？バイトじゃなかったの？」
「あー、こいつバイト仲間。さっき上がった所」
「そっか。じゃあ、」
“隆二と帰る？“
Aにそう言おうとして、軌道を変えた。
「またな、隆二」
「…おう、また」
今のAを
今にも泣き出しそうなAを
隆二に託す訳にはいかない。
歩みだす事さえ出来ずに立ちすくむAの手を握り
駅に向かう人波に逆らった。
「A、カラオケ付き合って」
026 side you：彼の香り→←024 side H：デート
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
