014 side H：イレギュラーな帰り道 ページ14
スポーツ大会の数日後。
「広臣君、私と付き合ってくれませんか？」
名前も知らない子に
付き合ってくれと言われたところで
残念ながら
その期待に応えることは出来ない。
「臣君、好きです」
想いを告げるだけ告げて逃げる様に去って行くのは
どういう心理なんだ？
「だよな、マジで意味わかんねー」
ここ数日
俺と隆二は同じ疑問を抱えていた。
ただ、
時々、噛み合わない事もあった。
「好きって、どの好きなんだろうな」
「…ん？どのって？」
「わかんねぇー」
その日の放課後。
部室から校庭に向かう途中、
部室の更に裏側に向かうAちゃんを見かけた。
「…Aちゃん？」
運動部の部室しかないこの場所に
帰宅部の彼女が来る理由なんて皆無に等しく
違和感を覚えた俺は、その後を追った。
「いい加減、隆二から離れなよ！」
聞こえて来たのは女の怒鳴り声。
焦って駆け寄れば
そこには
絵に描いたような三対一の構図があった。
「おい、何やってんだよ」
凄んでいた割には俺の一声であっさりと離れ去り
強張っていたAちゃんの表情が緩んだ。
「大丈夫？誰、あいつら」
「二年の…、名前分んない」
聞けば、
昇降口で名前も知らない誰かに呼び止められ、
ここに来るように伝えられ、
無視して帰ればいいモノを
律儀にやって来たという。
「Aちゃん、帰るんでしょ？
隆二探して来るから待ってて」
「いい！大丈夫だから。
臣君、隆二には言わないでくれない？」
本当なら
今すぐにでも隆二に知らせたい勢いなのに
それを拒む彼女。
かと言って、状況が状況なだけに
一人で帰すのも心配だった。
「だったら俺が送る。着替えて来るから待ってて」
「え？大丈夫だし。部活サボっちゃダメじゃん」
「じゃあ俺が終わるの待ってて。逃げないでよ？」
「え、ちょっと、臣君っ！」
Aちゃんの手にロッカーの鍵を無理やり握らせ
保険を掛けた。
その日の部活は、やたら長く感じた。
でも、ベランダを見上げれば
そこには校庭を眺めるAちゃんが居て
それだけで心が弾む。
「臣、今日調子いいじゃん」
「そ？変わんねーけど」
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
