011 side you：レフトスタンド ページ11
隆二の野球の後、
臣君のサッカーがあった。
「A、見に行こうよ！」
同じクラスの亜樹と萌に誘われ
気重なまま二人の後に続いた。
試合は既に始まっていた。
サッカーをしている時の臣君は
やっぱり輝いて見えて
そんな臣君を見ていると辛くなるはずなのに
今日は、不思議と平気だった。
試合中盤。
「桜木」
「あ、眞木先輩お疲れ様です」
昔のクセで、慌てて両腕を脇に揃えた私を
先輩は笑っていた。
「試合、見てくれた？」
「はい、全部。…先輩、最後の一球、
ありがとうございました」
最後の一球。
それは、隆二が打ったホームラン。
ホームランを打たれた投手に対してありがとうなんて
本来であれば失礼極まりない話だけど
私は気付いていた。
眞木先輩のそれまでの投球は
肩慣らし程度のものだった。
確かに、
現役のエースが校内行事に本気を出すはずはない。
にもかかわらず、最終回。
隆二がバッターボックスに入った途端、
先輩の表情が一変した。
ロジンバッグを手に取り、
しっかりと整えられたセットポジション。
本気で来る。
本気で隆二と勝負しようとしてくれている。
そしてその理由は、
何かを内に秘め
序盤からあからさまに闘志を剥き出しにしていた
「ははっ、さすがマネージャ―。
全部お見通しだな？ほらコレ。やるよ」
「えっ」
「一応備品だから隠しとけよ」
多分それは、隆二が打ったホームランボール。
「今市、まだ探してるぞ」
判断をする間もなく
私の足は勝手に球場の方へ向いた。
「あっ」
それでも、
数メートル先で昔の立ち位置を思い出し、
慌てて両腕を揃え、頭を下げる。
「眞木先輩、ありがとうございました！」
「ハハッ、今市によろしくな」
先輩が笑いながら片手をかざした事を確認したのち
今度は、意識的にそこを目指した。
ナイター照明の影がグラウンドに伸びていた。
芝生のレフトスタンドに、その姿を見つけた。
“さすがマネージャ―。全部お見通しだな”
“今市、まだ探してるぞ”
遠くから眺める幼馴染の姿に
あの一球の重さを噛みしめる。
顔を上げた隆二が天を仰ぎ、
ほどなくして視線が重なった。
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ユキ(プロフ) - 空さん» 隆二さん11月にアルバムも出ますね😄♥️ (2022年6月4日 9時) (
レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» 販売延期になったみたいですよね；；どんな香か香ってみたいです^^ (2022年6月3日 21時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 明日からライブですね隆二さんの香水もグッズに出ますね😄リリーって百合の花ですよね😉♥️ (2022年6月3日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - ユキさん» ですねですね(*^-^*)パケも素敵でしたよね^^ (2022年6月3日 14時) (レス) id: 3e00d8d8fe (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さん» 臣ポメ君の香水ってメンプロでもありましたね😉♥️ (2022年6月2日 22時) (レス) @page43 id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空
| 作成日時：2022年5月27日 18時
