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目覚めた時

すぐそこに感じた体温に
夢ではなかったと安堵した。


Aから向けられている視線に
数時間前の交わりが鮮明に蘇った。


「・・・ん、おはよ」
「おはよ。私、帰るね・・・」


あっさりと帰ると言われ
確実に落胆した自分。


「そか。送るよ」

見透かされるのを警戒し
わざと淡白に返事をするあたり、俺も大概だ。



「大丈夫、近くだから」
「そうなの?どの辺?」

「・・・ココの、3階」
「マジ!?」


本気で驚いた。

こんな事ってあるのか?



「やっぱ運命かもな・・・」
「ん?」
「いや、こっちの話」


抱き寄せたAは心地よさそうに瞳を閉じ、
俺に身体を預けて来た。

その仕草があまりにも自然で、

ずっと前から恋人同士だったかのような錯覚をしてしまうほどだった。





「連絡先、交換しない?」


携帯を取りにベッドを離れれば

背中に感じる熱い視線。



「何?またしたいの?」
「・・・筋肉、すごいなぁと思って」
「鍛えてるからね」



・・・なんだ。筋肉かよ。



「登坂。登坂広臣。登録しろよ?」
「あ・・・相澤A、です」




正直、想定外だった。


どうにかしてAに俺を刻み込もうと
意気込んでいた数時間前。




刻み込むどころの話じゃない。






俺はAに満たされていた。





「A、今日仕事?」
「うん、仕事」
「今5時半なんだけどさ…」



俺たちは

確実に相性がいい。



「もう1回、出来るよね?」








熱を帯びたその瞳は、




Aもそう感じていてくれていると



自惚れても…いいんだよな?







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設定タグ:三代目 , 登坂広臣 , 岩田剛典   
作品ジャンル:恋愛
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(プロフ) - ユキさん» ありがとうございます^^ライブは、このお話の030での登坂さん風に“ご想像で”です(#^.^#) (2020年1月27日 16時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 空さんのストーリー大好きです三代目perfectyearライブは観に行く予定はありますか?私は京セラ観に行きたいけど倍率凄く高いですね(´;ω;`) (2020年1月27日 12時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ユキさん» 楽しんで頂ければ幸いです^^ (2020年1月26日 19時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 三代目メンバーのストーリー大好きです(*ゝω・*) (2020年1月26日 17時) (レス) id: 7bd6b3fcc4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - shireyさん» ありがとうございます(^^♪ (2020年1月26日 13時) (レス) id: 7cc216fb7f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月18日 10時

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