私の幼馴染【そらちぃ】

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息を吸う音が聞こえて


そ「Aが好き」
耳にまっすぐに届いた、そらの声

そ「ずっと好きで、でも近すぎて、
関係が崩れるのが嫌で、言えなかった。」



漫画でよく主人公が好きな男の子が言うような
まっすぐなセリフ


自分が主人公だって、勘違いしそうになる。




そ「A、どんどん綺麗になって
俺、まだ全然子供なのに、って置いて行かれてる気がしてた」


さっき私が思ったことと同じだよ、それ


そ「話さなかったときだって、
いつもAを探してて、
廊下ですれ違った後、振り返って見たりして」


私だって、どんなに大勢の中にいても
そらのことすぐに見つけられたよ。


そ「昔 好きな人からピアスをプレゼントされたいって
そう言ってたでしょ？」


「Aが誰かからもらったピアスつけるのなんて
嫌だから、俺があげようって。
でも、俺があげたら好きな人じゃないもんって
つけてくれないかと思ったからこっそり渡して」



「今日ピアスつけてくれてるってわかった時
嬉しくて泣きそうだった」





うそ、そんな素振りちっともなかった。

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