17 ページ17
.
「あー、終わった終わった…一息入れなやっとれませんわ」
食事を終えてオスマンの紅茶に少し付き合っていると、片付けの終わった大先生はコーヒーを持って近い席に着いた
オスマンは可愛らしいティーカップ、大先生は青のマグカップで何だか少し笑ってしまった
オスマンの紅茶に入れる砂糖の量が尋常ではなかったので途中から見るのをやめたのはつい先ほどのはなしだ
『大先生お疲れさま』
「おー、ありがとうAくん」
へにゃりと机に崩れ落ちた大先生に声を掛けると力のない笑みが戻ってきた
置かれていた菓子類を少し大先生の方に寄せると ありがと〜、Aくんの優しさが染みるわぁ… と何故か感激された
大先生は普段どんな扱いを受けているんだろう
『……そういえば、ワタシが今日何をしていればいいか二人は聞かされてるかな』
ふと、今日はまだ何も行動を伝えられていないことを思い出し二人に声を掛ける
「えー…僕は聞いてないなあ、」
「多分トントンの所に行けば教えてくれるめぅ」
トントンは基本総統室でグルッペンの手伝い(監視)をしているらしい
監視？と不思議に思ったが、どうやらグルッペンはよく書類をサボる上に脱走するため見張りが必要なそうだ
『ありがとう。それなら少し行ってくるよ』
二人の所に行くならついでにコレ持ってって！とオスマンから渡されたのは紅茶の入ったポットと何故か分からないが大量に菓子類の入った籠が置かれたワゴン
『分かった。場所は分かるから行ってくるよ』
「一緒に行けたらええんやけど書類やらなトンちに粛清されてまうからなぁ…」
気ぃつけてな！と二人に見送られ、ワゴンを押しながら食堂を後にする
ワタシの体力ではワゴンがなければ到底運べないであろう大量の菓子類はほとんどグルッペンが消費するらしい
余り時間は経ってないが、とりあえずオスマンとグルッペンがかなりの甘党だと言うことが分かった
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 104人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
