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ぺ神はぺ神で何やら用事があるらしく、食事は好きな時に食べればいいと言う言葉を残して何処かへ行ってしまいワタシはgloomyと二人、部屋に残されてしまった
『……退屈、だなぁ』
さっきまでいた二人とも別れたし、ぺ神も居ない。書物の様なものはワタシのカルテが数枚ファイルされているものと、医薬品の資料だけだ
さて、何をすべきかとベッドに腰掛けてgloomyをむにむにしていると、急にgloomyが飛び上がり、ダクトへ向けて突進した
「ちょ、痛い痛い痛い！なんやこの生き物…！」
そして、ダクトから'緑のパーカーを着た人物'が転がり落ちてきた
『……gloomy、とりあえず止め』
ダクトもとい緑パーカーに尚も突進を決めようとしていたgloomyを制しベッドから立ち上がると、緑パーカーも静かに立ち上がり此方を見つめてきた
「アンタ、グルッペンらが言うてたAやんな」
『ええ、その通りです』
質問と言うよりも確認に近い声掛けにYESと答えれば、フードと髪に隠れた瞳が一瞬キラリと光ったような気がした
「…俺はゾム。此処では暗殺を専門にやってるんよ」
そこまで言うとゾムさんは言葉を切り、下を向いてしまった
『……ゾム、さん？』
不思議に思い少し近寄ろうと一歩踏み出したとたん、足元すれすれにナイフが刺さる
ｷｨﾝ、と警戒音を立てるgloomyを宥めつつゾムさんの方をもう一度見ると、ゾムさんはどこか責めるような雰囲気を纏わせながら此方を見ていた
『……ゾムさんは、帝国で強化兵にされたんですか』
先ほど少しだけ見えた目は、確かに赤く光っていた
瞳が光るのは強化兵の証。きっと体の何処かにIDが刻まれているはずだ
「……っそうや、アンタの造られた国で、俺も強化兵にされた」
一瞬面食らったような間を置いて、ゾムさんは苦々しげにそう吐き捨てた
「あの国は……俺の生まれ故郷やった。でも…素体探しで家族は皆軍に持ってかれて、俺もご多分に漏れず強化兵にされたんや…」
きっと彼自身もなぜ此処に着たのかよく分かっていないのだろう。恐らく…衝動に駆られるまま、来てしまったのだ
『…………一家揃って素体探しのターゲットに…珍しいですね』
確かに優秀な能力を持つ人間が素体探しで選ばれることは少なくない
一家揃って…もしかしたら
『…オール、ウェン』
記憶の中に残されていた素体のデータを探し出し、一つの名前を呟いた途端、ゾムさんは硬直した
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
