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見取り図を確認してみると、ワタシの居る研究所はやはり地下にあるらしい。
地上に行く前に、恐らくワタシの為に作られていたのであろう黒のパーカーが目に入り、研究所を出る前に袖を通してフードを目深に被った
外は少し雲っており、日差しはそれほど強くはないのだろう
しかし、製造されてからずっと地下の薄暗い空間に居たワタシとしては、十二分に痛い日差しだった
兎に角、少しでも広くて太陽の日差しを浴びずに済む場所を探し、見取り図を頼りに研究所の敷地からすぐ近くにある帝国軍の最高機関に向けて歩き出した
その間ずっとgloomyはワタシの近くを飛んでみたり、近くに咲いていた小さな花をワタシに摘んで渡してくれたりしながら外の世界を楽しんでいたようだった
片手に見取り図、もう片手にはgloomyのくれた花を携え、ワタシは軍基地に足を踏み入れた
軍の建物内は研究所より遥かに広く……そして、かなり煌びやかな空間だった
シャンデリアや眩しいほどの調度品の数々を尻目に行く当てもなく歩いていると、中庭へと繋がる扉が目に入った
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中庭は温室のようにガラス張りになっていて、日差しに滅法弱いワタシでも問題なく歩くことが出来る
中庭には様々な種類の薔薇が咲き乱れ、芳醇な香りを漂わせていた
gloomyが嬉しそうに丁寧に揃えられている薔薇の木々に近寄って行ったのに倣い、ワタシも薔薇の木の傍にあった椅子に腰掛ける
ほんの少ししか動いていないにも関わらず、ワタシは既に疲労を感じ始めていた
今までが水槽に浮くだけだった為に、身体が軋み始めている気がする。これでは戦場なんて到底行けたモノではないだろう
とりとめもない事をあれこれ考えている内に、ワタシは手を伸ばしてきた柔らかい微睡みに誘われ、いつしか眠ってしまっていた
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サキア(プロフ) - じゅーちょーさん» 了解しました、承諾します。等の意味で使ってます (2018年6月4日 0時) (
レス) id: 4b79983a16 (このIDを非表示/違反報告)
じゅーちょー - すみません。41の「Si」ってどういう意味なんですか？ (2018年6月3日 22時) (レス) id: 684c66f772 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルカ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/c9dc1e2182/
作成日時：2017年9月17日 2時
