【僕のヒーローアカデミア】転生・・また転生（女主）～３～ (ページ41)

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１３８話ページ41

まさかの生徒ＶＳ教師という内容に不安を感じる者が多い。
そんな彼らに相澤は事前に決めていた組み合わせを発表していく。

「まず轟と八百万がチームで俺とだ」

「そして、緑谷出久と爆豪がチーム」

『「！！」』

驚くのはまだ早い、仲の悪い二人が相手するのはオールマイトだ。
難易度が特に高いと思われる組み合わせにAは心配でならない様子。

次々に組が発表されていき、残ったのはAと椎名のみとなる。
だが、教師は全員の名が上がり他はいない。

『あの、私達は誰と戦うのですか？』

軽く手を上げ質問した彼女の隣では、同じ疑問を持つ椎名が頷いていた。
答えたのは校長であり、同時にバスの中から一人の男が現れる。

「君達に合う相手がいなくてね。急遽、彼に依頼をしたところ快く引き受けてくれたのさ！」
「『なっ！？』」

歩いて来る人物を知らない者はいないだろう。
特に驚きを隠せないのは息子である轟だ。
男はAの前まで来ると腕を組み、見下ろしながら口を開く。

「久しぶりだな。ひょっとこガール」
『ボケつぶし！！』

イラッときたのだろう。
そう言いながら彼女は飛び蹴りをいれるが涼しい顔で躱される。
更に襲いかかろうとするAを止めたのは相澤であり、拘束用の布で締め上げられた。

そんな彼女にエンデヴァーは呆れた視線を向けながら言う。

「フンッ。冗談も通じんとは……カルシウムを摂れ。背も伸びるぞ」
『暗に背が小さいと言いたいのか髭ぇ！！』
「始まってもいないのに襲いかかるな緑谷！」

見下ろすエンデヴァーと拘束されながらも襲いに行こうとするA、そんな彼女を必死に行かせまいとする相澤。

まさかのナンバー２ヒーローであるエンデヴァーとAのやり取りを見て、教師を含む全員が唖然としている。

そんな三人の所に落ち着かせようと近づいてきたのはオールマイトだ。
若干の焦りを見せながらも笑顔で話しかける。

「まあまあ、落ち着いて……忙しいところを来てくれたのだから、そう邪険にしてはダメだ緑谷少女。それに彼は強いよ！」

ニコッとスマイルで言い終わった直後に、エンデヴァーとAからの鋭い睨みがオールマイトに突き刺さった。

「嫌味か。オールマイト……」
『出久にもしもの事があったら……呪いますよ』
「え！？……ちょっ、あの……！」

焦りが目に見える程に慌て出すオールマイト。
二人からの威圧的な視線に耐えられなくなった彼に皆が同情の眼差しを送っていた。