【僕のヒーローアカデミア】転生・・また転生（女主）～３～ (ページ33)

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１３０話ページ33

翌日の教室では皆が朝早くに登校し、職場体験の話で盛り上がっていた。
だが、八二分けの爆豪が教室に入ると一気に皆の視線が集まり何人かが吹き出し笑い出す。

特に瀬呂と切島は涙を浮かべながら大爆笑だ。

「アッハッハッハ！！マジか！！マジか爆豪！！」
「笑うな！クセついちまって洗っても直んねえんだ！」

先日と同じくフルフルと怒り震わせている爆豪に二人はお構いなしに笑い続ける。
ツボだったのか腹を抱えて大爆笑の二人に爆豪は怒鳴るが……

「おい笑うな！ブッ殺すぞ！！」
「やってみろよ８：２(ﾊﾁﾆｨ)坊や！！アッハハハハハハハ！！」

切島の言葉により、爆豪の怒りは頂点に達したらしく、頭が爆発するように逆立ち元に戻った。

制裁を受けていても二人の笑いは止まらない。
その中に本来ならばAもいる筈だが、彼女は椎名を保健室に連れて行っており不在だ。

運動が得意ではない椎名が職場体験で選んだのは武闘派の事務所。
トレーニングを中心に活動しており、全身が筋肉痛でギャグ漫画の年寄りのように小刻みに震えていたのだ。

治療を終えてすぐに教室に向かっている二人。
朝から疲労が増した椎名は涙ながらに呟く。

「あぁ……恥ずかしい姿を見られちゃった。南極で冬眠したいぃ……」
『………ルイ。今までの私を思い出してください。少しは楽になりますよ』
「え？」

半信半疑ながらも椎名は一からAの行動を思い出していく。
歩きながら横目で椎名をチラ見したあと、再び前を向いたAは言った。

『………ルイが冬眠なら、私は永久凍結しなければなりませんね』
「………そうだね。だいぶと楽になったよ」

この時の椎名はなんとも言えぬ顔で歩き進んでいた。

朝から賑やかだったＡ組。
久し振りのヒーロー基礎学はオールマイトが担当であり、いつものハイテンションかと思いきや……

「ハイ。私が来た……ってな感じでやっていくわけだけどもね。ハイ。ヒーロー基礎学ね！」

「久し振りだ少年少女！元気か！？」

腰に手を当て普通に授業を始めたオールマイト。
パターンが尽きたのか？と生徒から声が上がると、少し焦り気味に否定していた。

「職場体験直後ってことで今回は遊びの要素を含めた【救助訓練レース】だ！！」

救助訓練であればＵＳＪで授業を行うが、今回はレースのため外で競う。
それを聞いて喜んでいるのは、走る事が好きなAだ。

(これは……日頃の成果を発揮する時ではありませんか！)