【僕のヒーローアカデミア】転生・・また転生（女主）～３～ (ページ11)

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１０８話ページ11

二日後の日曜日にAは朝から修業三昧……かと思いきや、椎名と共にショッピングモールに来ていた。

彼女達の手には本や服等が入った紙袋がぶら下がっている。

「今日は付き合ってくれてありがとう」
『どういたしまして』

お互いに笑顔で話しながら進み、ス●バのコーヒーを購入し休憩となった。
背もたれ付きの椅子に並んで座った二人は、今度の職場体験先に何処を選んだか話しだす。

椎名はコーヒーカップを両手で包み、目線を下に苦笑しながら言う。

「私は指名が無くて……県外の武闘派事務所にお願いしたんだ」
『……なんて？』
「え？」

椎名が顔を上げるとAは何故、戦闘向きの事務所にしたのかと驚き聞いた。
問われた本人は少し照れくさそうに笑みを浮かべながら答える。

「ほら、私って体力もないし……力もないしで足手まといになる事が多いから……その…」

「将来はAちゃんと一緒に仕事がしたいから……今のうちにやれる事はしておきたいな…って」

そう言った椎名の頬は薄っすらと赤くなっており、Aは内心……メラ可愛い！と萌えているが気になる事もあるようで、表情には出していない。

『前々から気になっていたのですが、椎名さんは何故こうも私の事を好いてくれるのですか？』
「！」

特に何かをしたわけでもなく、出会って間もないクラスメイトであり友である椎名……プライベートで会うのも今回が初めてだった。

そんな彼女が二人だけの時に見せる恥じらいのある笑顔やAに対する想いは麗日達とは少し違う、本人は嬉しいが何故なのかは知りたいのだ。

再び問われた椎名はキョトンと固まったかと思えば、次の瞬間には顔を真っ赤にさせて下を向いてしまう。

まさかの反応にAの頭の中は？で埋め尽くされている。

『え？……ど、どうしました？私…何か変なことを聞きましたか？』
「ち、違うよ！その……恥ずかしくて…」
(何故に…！？)

とりあえず落ち着くまで待とう……とコーヒーを一口飲んだA。
それから僅か１・２分後に椎名は頬を染めたまま視線を逸らし口を開く。

「……私ってそんなにAちゃんの事……す、好きって感じ出してた？」

『そう…ですね。今日は特に私が貴女を呼んだり、何か話しかける度に凄く嬉しそうに笑顔を見せてくれましたから……思い違いだったならすみません』

申し訳なさそうに眉を下げ言ったAだったが、椎名は彼女の服の袖を軽く摘み首を小さく横に振る。

「……謝らなくていいよ」