１８１話 ページ33
戦いも終えて、若菜は首無の所に向かい礼を伝えている。
その頃の小夜は縁側に座り腰を擦っていた。
隣にはクロが寄り添い「大丈夫？」と言っているかのように悲しげに鳴く。
「大丈夫だから心配せんでいい。…お前がいてくれたから無茶もできたんじゃ。クロ、ありがとう。」
「わん！」
そこへやって来たのは若菜と首無…その後ろにはぬらりひょんがいる。
二人が礼を伝え終えると、次はぬらりひょんが前へと立ち礼を言った。
そして、この辺りはもう安全だと知らされた小夜は式神を破り結界を解く。
「自身の力を送り続ける結界とは…我が孫ながら無茶をする。」
「「小夜さんに似たんですね。」」
首無と若菜の言葉が重なり、ぬらりひょんと小夜は笑い出す。
先ほどの戦いを思い浮かべ、「違いない…」と口にした小夜をクロが穏やかな表情で見つめていた。
【同時刻 深川】
「くそっ！」
「邪魔よ！そこをどきなさい！」
敵のアジトの入り口を探しているリクオや氷麗の顔は険しい。
今から１時間ほど前、首無からの伝令により若菜が狙われている事を知ったリクオ。
しかし、仲間を信じ前に進む事を選んだ彼は敵の本拠地に向けて歩き出すが…
「た、大変だ！」
「「！」」
慌ててやって来たのは探偵団の皆に門口と青田坊だった。
彼らはノートパソコンの画面を皆に見せ新しい【件の噂】が広まっている事を話す。
「僕達が流し続けた情報を信じてくれた人も多い…だけど、この噂は異常な速さで人々に伝わり信じられていくんだ！」
「…どんな噂だ？」
リクオの問に噂の内容を知っているメンバーは顔を合わせ、言いづらそうにしていた。
清継が慎重に口にしたその内容はその場の空気を重くする。
゛白猫は奴良リクオに裏切られ…殺される。゛
゛醜き本性を現した奴良リクオは…夜明けと共に救世主が現れ…殺すだろう。゛
「なん…だ……そのふざけた噂は…！」
動揺を隠せないでいるリクオ。
そこへ、険しい顔付きの青田坊が更なる事実を口にする。
「リクオ様…それだけじゃありやせん。」
「！」
「先に送り届けたはずのAが…何処にもいないんです。」
「「！？」」
この事を知り、氷麗はその場に座り込んだ。
清継達は苦痛の表情で拳を握りしめている。
重傷を負っていたA…噂の内容が皆に最悪の展開を想像させていく。
「…落ちつけお前ら。」
「「！」」
そう言ったのは今まで黙っていた竜二だ。
皆の視線が彼に集まっている。
〜続く〜
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堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 犬神のツッコミは聞く事だけだったとかw……((苦笑) (2017年4月9日 11時) (
レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 訂正します。【犬神さん】も生きてます(；・∀・) (2017年4月8日 22時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 狒々様も亡くなっております。百物語組編まで進んでいますが…亡くなる筈の方で生きているのは【針女さん】だけですね(ﾟ▽ﾟ) (2017年3月28日 21時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 鯉伴様はもうこの世に居なくなり狒々様はどうなったのじゃ？ (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» おい！コラwwクロの技をポケモンの技にする?! (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SORA | 作成日時：2016年12月25日 21時
