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173話 ページ25

今もなお内側から朽ちて避けていく肉体…それでも先程までのように叫ばないA。

「っ!…A…!」

生きていた事を喜びたいが、変わり果てた姿に心を痛める氷麗は傍に寄ろうとするが…

『触らないでください。』
「!」

静かに拒んだ彼女は鏡斎から目を離さない。
それは彼も同じ…笑みを浮かべたままだ。
冷静な鏡斎はAから妖気を感じない事に気づいた。

「ほう…人の姿でありながら大したものだ。しかし、その悪あがきも長くは持たないだろうね。せいぜい数分ってとこか…」
『黙れ…!』
「「!」」

低い声で放たれた言葉と同時に鏡斎が感じたのは完全なる殺意。
それは後ろにいる氷麗も感じており、何も言えないでいる。

(……こんなA…初めてみる。)
『リーダーに門口さん…カナにトリィや まっさんだけでなく…氷麗まで…!!』
「っ!?」

友人の名を口にしていくうち、彼女は怒りが増していき【練】でオーラを増幅させていく。
常に結界へオーラを送り続け、妖気すらも残っていない状態のはずがAからは力が溢れている。
これには二人とも目を見開き驚いていた。

(なんて奴だ……死にかけてなお、これ程の力をまだ…)
『氷麗!』
「!?…は、はい!」

増幅したオーラを纏った彼女は顔を氷麗の方に向け名を呼んだ。
返事を返したものの、離れていろと言われるのでは…と焦っていた彼女にAは…

『援護をお願いします!』
「…え?」
『ただし!汚いので私には触れないように!』
「っ…はい!」

いつもなら一人で戦おうとするAが【援護を】と…【共に戦う】ことを望んだのだから、自身の耳を疑い氷麗は返事が遅れてしまった。
彼女の隣に立った氷麗は戦闘態勢に入り鏡斎を睨んだ。

そして、Aの頼みで彼女の両手を氷漬けにすると…そこにオーラを纏い瞬時に鏡斎に向かって殴りかかる。
絵から生まれた妖怪達を盾に避けた鏡斎だったが…

(…厄介だな。)
「よそ見してる余裕はないわよ!」
「!」

避けた場所には氷麗が待ち構えており、氷の吹雪を浴びせていく。
鏡斎は同じ方法で防ごうとするも、先の尖った氷の大群に意味はなく…次々に盾を貫通しては彼に刺さった。

「ぐぅっ!」
『はっ!』

よろめく鏡斎を床に叩きつけ、押し付けたままオーラを放出。
至近距離からの濃いオーラを放たれた事により床は大きな亀裂が入った。
血を吐き苦しむ鏡斎から離れたAは、再びオーラを練り始める。

『さあ、地獄へ堕ちる時間ですよ。』

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堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 犬神のツッコミは聞く事だけだったとかw……((苦笑) (2017年4月9日 11時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 訂正します。【犬神さん】も生きてます(;・∀・) (2017年4月8日 22時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 狒々様も亡くなっております。百物語組編まで進んでいますが…亡くなる筈の方で生きているのは【針女さん】だけですね(゚▽゚) (2017年3月28日 21時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 鯉伴様はもうこの世に居なくなり狒々様はどうなったのじゃ? (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» おい!コラwwクロの技をポケモンの技にする?! (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SORA | 作成日時:2016年12月25日 21時

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