１６０話 ページ12
ニュースでは妖怪達による惨殺行為を【謎の事故】として報道し、外出を避けるように訴えるだけだった。
しかし、ネット上では動画から現在被害にあっている人々の投稿で溢れておりバレバレだ。
Aの祖母である小夜もまた携帯から情報を目にし知っている。
「………クロ、覚悟はできておるな？」
「わん！」
小夜はAから貰った御守袋をクロの首に下げ長槍を手に静かに正座をしている。
もう片方の手には白のお守りが握られ、彼女の目は孫と同じく強い覚悟を現していた。
(…あの子の心を再び壊すつもりはない。……何があろうともこの場所は…この命は必ず守り通してみせる！)
その頃のリクオは【山ﾝ本の骨】である【雷電】を新技で倒すことに成功していた。
遠野より訪れていたイタクとも合流し、三羽鴉の一人【黒羽丸】の報告から【渋谷】で妖怪が生み出されていると知る。
すぐに向かおうとするリクオに氷麗はカナを避難させるべきだと話す。
「…カナは一緒に連れて行く。」
「リクオ様！？…(ま、また呼び捨て！？)」
【攻め】の部分が表に強く出ている為に今のリクオは普段とは違うようだ。
どこにいても危険でしかない今は共にいるべきとの考えであり、カナもまたそれに賛同した。
「私も一緒に行きたいよ！私にもやれることはあるんだし…本当に危ないときは自分で身を守るから！」
「何言ってるのよ！奴らがどれだけ危険か嫌でも分かったでしょう！？どうやって身を守るのよ！」
「これ…」
「「！」」
カナは首から下げていた御守袋を皆に見せた。
手作り感溢れるその御守りには清十字探偵団の文字が縫われている。
それを大事そうに両手で包み込みカナは笑顔で話す。
「これは妖怪の友達が作ってくれたものなの…」
「妖怪の…？」
「うん！強く握って【助けて】って念を込めたら結界が張れるんだよ。でも…長くは使いたくないからギリギリまでは様子を見るけどね。」
【結界】という言葉を聞いてリクオ達の脳裏に浮かんだのは未だに行方がわからないAだ。
まさかと思い口にする前に黒羽丸から急ぐよう言われ、話を中断し皆は走りその場を後にした。
【同時刻・渋谷】
とある交差点では多くの妖怪達が人を喰い襲っていた。
まさに今喰われようとしている女子中学生は甲高く声をあげ、死を察したが強い衝撃の後に地面へと落下する。
「ﾊｧﾊｧ……な、なんで……ひっ！？」
震える少女が目にしたのは果たして…
〜続く〜
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堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 犬神のツッコミは聞く事だけだったとかw……((苦笑) (2017年4月9日 11時) (
レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 訂正します。【犬神さん】も生きてます(；・∀・) (2017年4月8日 22時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
SORA(プロフ) - 堕天使魔夜降臨さん» 狒々様も亡くなっております。百物語組編まで進んでいますが…亡くなる筈の方で生きているのは【針女さん】だけですね(ﾟ▽ﾟ) (2017年3月28日 21時) (レス) id: 67b18231a4 (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» 鯉伴様はもうこの世に居なくなり狒々様はどうなったのじゃ？ (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
堕天使魔夜降臨(プロフ) - SORAさん» おい！コラwwクロの技をポケモンの技にする?! (2017年3月28日 8時) (レス) id: d184e113ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SORA | 作成日時：2016年12月25日 21時
