第43話 ページ48
朝一番に私と綾香ちゃんは上機嫌でプレゼント交換中だ。
なぜなら、今日は……
「A君、私からの愛を受け取って♪」
『もちろん頂きます!では、綾香ちゃんも受け取ってください!』
「やったー!A君の手作りチョコGET〜!」
その様子を苦笑いと共に見ているのはクラスメイト達。
そんな皆にも勿論、用意してありますとも。
「……相変わらず賑やかだなお前ら」
「いいなぁ。私も欲しい!」
『一口チョコではありますが……』
「「頂きますとも!!」」
今日はバレンタインデー……義理チョコ、友チョコではあるが皆で楽しんでいる。
そして、放課後では漫画などでしか見た事のない光景がA組にて広がっていた。
山「サンキュー」
獄「てめーら、ついてくんじゃねえ!」
山本君達にも渡そうと訪れたら、二人とも多くの女子生徒に囲まれていた。
綱吉の話だと朝からだそうだ。
落ち込んでいる綱吉に彼へのチョコと子供達用のも手渡しながら良い情報を教えてあげる。
「良い情報って?」
『今日は寄り道せずに帰ることです。京子ちゃんも関係する嬉しいイベントがありますよ』
「えっ!?な、なに?もっと具体的に教えてよ!」
『駄目です。知りたければ今すぐにダッシュで帰ってください』
「う〜…わかったよ。渡しとく…気になるから先に帰るよ!チョコありがとう!また明日」
『はい。また明日』
内心、無事にチョコをゲット出来るようにと祈りつつ帰ろうとした時にリボーン君が現れる。
「用事ってなんだ?」
『いつの間に……友達と会う約束をしていたんです。だから今回は参加出来ないんですよね』
「そうか…」
『大丈夫ですよ。ハルちゃんや京子ちゃんもいますし、綱吉も今回ばかりは協力的でしょうから。チョコは無事にできると思いますよ』
「そうだな。今回もツナに犠牲になってもらうか」ニヤッ
再び無事を祈りながら、私は急ぎ隣町の公園へと向かう。
少し遅れてしまったが、凪は本を片付けながら微笑み迎えてくれた。
天使や!!
「……あ、あの……」
『どうしました……?』
「な、なんでもない……クレープ売り切れちゃうといけないし、行こう」
『はい!』
今回はバレンタイン限定・数量限定の苺とクリームたっぷりのクレープを一緒に食べる約束なのだ。
その頃、綱吉とリボーン君はビアンキさん特製のクラッカーと女の子達が作ったチョコを手渡されていたそうだ。
「クラッカーは私が作ったわ」
(確かにチョコは作ってないけどさー!!)ガーン
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作者名:SORA | 作成日時:2015年3月3日 22時