第３５話 ページ40
「イーピンちゃん。カワイイです!!」
「…さっきも聞いたよ」
プレゼントしたのは細い白のリボンで、端にいくにつれ淡いピンク色になっている。
長めなので端が後ろにいくように結んだ。
リ「それを取りに戻ってたのか？」
『はい。またいつ会えるか分かりませんから、今のうちに渡したかったんです』
獄「お前、さっき知り合ったんじゃないのか？」
工作を続けながら獄寺君は不思議そうに聞いてきた。
山本君も気になっていたそうだ。
『綱吉やリボーン君から話は聞いていたので……あのリボンを見つけたときに、真っ先にイーピンちゃんの事が浮かんだんです。リボンを着けていれば完璧に女の子だと分かりますから！』
綱「確かに」
綱吉の視線の先には今も笑顔で鏡を見ているイーピンちゃんがいる。
続いて気になった事を口にしたのは山本君だ。
「…そーいや、あの子さっきまで変な模様がおでこに無かったか？」
リ「気にするな。もう何もないからな」
「そっか。ならいいや」
『「…いいんだ(汗)」』
…後で知ったが、山本君の言う模様が爆発のカウントだった。
…危なかったぁ！
リ「【筒子時限超爆】を止めたのは、あいつの師匠以外ではお前が始めてだろうな」ﾆﾔｯ
『…どうも』
いつものことながら、良い笑顔をみせるリボーン君。
そこへやって来たのはイーピンちゃんだ。
丁寧に頭を下げて何かを言っている。
「$*!**」
リ「ありがとう。って言ってるぞ」
『どういたしまして』
礼儀正しい子だなと感心していると、綱吉の後ろからランボ君が目を輝かせ、こちらを見ていた。
「いいなぁ。オレっちもなんか欲しいぞ！」
『クッキーならありますよ！』ｼｭﾊﾞｯ!!
「いる！！」
綱「はやっ！てか何処からだしたの？」
『…内緒です』
山「獄寺みたいだったな！」
ハ「確かに！」
こんな感じで過ごし、無事に工作も終えた。
やはり、皆と一緒にワイワイするのは楽しい。……この時間がこの先も続いて欲しいと思うのは当然なのだろう。
【数日後】
部屋でくつろいでいると母が慌ててやって来た。
何事かと目を見開く私に母が伝えたのは…
「大変よ！綱吉君が入院したって！」
『えっ！？』
「足を怪我しただけらしいんだけど…」
『今からお見舞いに行ってきます！』
母の言葉を待たずに家を出た。
今の綱吉にはマフィアとの関わりがあるだけに
不安と心配が半端ない。
なので、全速力で病院に向かう。
(大丈夫でしょうか…)
〜続く〜
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作者名：SORA | 作成日時：2015年3月3日 22時
