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第三十一話 薬 ページ31

る「こっちです。」


見えているかのようにずんずん歩き出するぅと。


「え、お前目みえんの?」

と聞いたら、あからさまに不機嫌になった。


る「見えません。

色がぼーんやり見えるくらいです。」


え、そうなんだ。


るぅとは豪邸の横にある離れの前で立ち止まった。


何やらアワアワしている。


る「ころちゃん、ちょっと片付けるので、外にいてもらっていいですか?

いいですね?」


いや特に何も言ってねえけど、と思いながら危なっかしい足取りで家の中に入っていくるぅと。


…ドア開けっぱでいいのかな。

閉めたほうがいいかな、そのままでいいかな。

うーーん…


クッソどうでもいいことで悩んでたら、中のほうでドスッと何かが落ちるような音と、パラパラ…と何かが落ちて散らばったような音が聞こえた。


中に入るななんて言われたのなんてお構いなしに慌てて中に入る。


「るぅと!?」


片っ端からドアを開けると、座り込んだるぅとがいた。


「大丈夫?」

手を差し伸べると、ありがとうございますと言って手を伸ばするぅと。


握りしめて持ち上げてやる。


周りには錠剤みたいなやつ。


「ん、ナニコレ。」


床に転がっている薬の容器を持ち上げて、ラベルを読む。


る「あ、それは…」


止めようと手を伸ばすけど、ぼんやりしか見えないるぅとには流石に取られない。


「夜2錠、睡眠薬…?」


気まずそうに俯くるぅと。


「眠れないの?」

と聞くと、よほど気が動転していたのだろう、なんか勝手に喋りだした。


る「いや別に、活動しなくなったからとかじゃないですからね!?」


こいつめちゃくちゃ嘘下手じゃん。


「そゆことね?」


違う違うと首をブンブンと左右に振るるぅと。


その時、るぅとくんのお母さんがお菓子を持って部屋に入ってきた。


小学生のとき見たい。


そしてそのまま部屋に居座る。


る「ちょっと、やめてよ。

ころちゃんと話してるから。」


母「ふーん、あれが噂のころん先生?」


る「なっ…」


え、僕噂になってんの?


母「ころん先生、?

この子のことよろしくお願いしますね。」


ちょっとるぅとに似た声で、お願いされた。


「あ、はい…。」


思わず頷くと、スタスタと部屋を出ていった。


「何、お前はここで僕のこと話してるわけ?」

る「違います。」

「え、でもさっきお母さんいっt」

る「違います。」


素直になれよぉ〜なんて言ってふざけたら、は?見たいな目で見られた。



ぴえん。

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ましろ@逃避行(プロフ) - そらさん» そうです、pixivも漁らせて頂いてます🙇最新作の無人島のお話特に大好きで永遠リピしている者です(笑)最近は温度差が激しいので熱中症には気をつけて頑張ってくださいね💪 (7月21日 16時) (レス) id: 90eb321d07 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - しゃんさん» あれ、pixivの方も見てくださってる方ですか、、、?ありがとうございます笑 (7月19日 14時) (レス) id: 471c34c153 (このIDを非表示/違反報告)
しゃん(プロフ) - わわ、めちゃくちゃ好きです...こちらのサイトも文才が神っていて拝ませていただいています。どちらのサイトも応援しています。 (2023年2月4日 21時) (レス) @page12 id: 89ee40fd7b (このIDを非表示/違反報告)
そら。 - 菜乃さん» 非ログインからお送りします〜 眼科じゃなくて黄くんは目医者って言っててほしいなと思っての目医者です! 今は別のサイトで活動中で、この作品駄作中の駄作だなとか思って見返してたのですが、面白いなんて嬉しいです!! (2021年6月5日 1時) (レス) id: 67949caf86 (このIDを非表示/違反報告)
菜乃 - 目医者じゃなくて、眼科ですよ〜!おもしろいです! (2021年5月29日 14時) (レス) id: b3dc4b2f8e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そら。 | 作成日時:2021年1月16日 23時

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