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海人side
〜ある高校最後の夏の話〜
A「ねぇ海人、大好きだよ。」
海「え、どうしたの急に？笑」
A「んーん、何でもない！ただ言いたかっただけ〜！」
海「何それ！笑変なA〜！！」
彼女は急にそんな事を言い始めた。
突発的に物事を言うような人だったから俺は気にも停めなかったんだけどこの時から俺らの運命は動いてたんだね…。
俺達は高校3年生になって最後の夏休みを過ごしていた
もちろん受験生な訳で勉強してるんだけど、
海「ねぇA〜。ここわかんない」
A「んもぉ！こんなのもわかんないの！？てか授業で習ったじゃん！まさか寝てたんじゃないでしょうねー！」
海「寝るわけないじゃん！ここの所難しくて理解できなかったんだよ〜！」
俺の部屋でお勉強会をしてるんだけど俺バカだから全然問題がわかんなくてさっきから全然進んでないの。
A「教えるからちゃんと聞きててよ？……でこうなるの。分かった？」
海「あ、分かった！さすがA！先生よりわかりやすい！！」
A「はいはい、それはどうも。ってかそろそろ私を頼らず1人で色々頑張っていかないと。これからずっと海人の隣にいる訳じゃないんだし…」
海「そんな悲しいこと言わないでよ…！Aはこれから先もずっと俺の隣に居て、それでお嫁さんになってもらうんだから！」
A「はいはい、叶うといいですねぇ〜。
ボソッ(そんなの絶対に叶わない願いなんだよ…。ごめんね海人。)」
海「ん？なんか言った？」
A「んーん！ほら！忘れないように次の問題時な！」
海「はぁい！あ、そうだ！8/30にある夏祭り一緒に行こうよ！」
A「8/30…」
海「用事ある？」
A「えっ？別に用事は無いけど、。」
海「？じゃあ行こうよ！高校最後なんだし！ね！」
A「分かったよ、」
Aは時々俺を見て悲しそうな、泣きそうな顔をする時がある。
ねぇ、君は何を悩んでるの？
その答えが分かるのが俺の楽しみにしていた日の前日に分かるなんてその時の俺は知るはずも無かった。
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作者名：スモモ | 作成日時：2019年8月15日 14時
