CRAZY �掘振舷佑量召鮖�つヒト ページ37
「─チッ…間の悪い…いや、この場合は良いのか？」
「ッ、ごほっ、げほ、っ…！」
座り込み、急激な酸素の流入で激しく咳込む少年には目もくれず、入口に視線を向けながら、そのヒトは舌を打った。
─かと思えば次の瞬間には、涙でぼやける少年の視界に何かがずい、と差し出される。
「─心底残念だが、今回はここまでだ。…ま、オレには底のある心なんてものは無いが！」
何が面白いのか、ケラケラと笑う。未だ咳込む少年の手元にその何かをぎゅ、と押し込むと、漸くそのヒトは少年の近くから身体を離した。
「それじゃ。また遊ぼうな、キリア君？」
「ま、って…げほ、っ…！」
「ん？─ああ、そういや自己紹介がまだだったな。」
やけに上機嫌に、左手を─先程少年の首を絞めつけた、その嫌に白い手をひらひらと振りながら、ソレは高らかに告げる。
「─オレの名はクレイジーハンド。長ったらしいならクレイジーでも構わねえ。お前の手に持ってるそれは、オレからのお近付きの印ってことで。」
─そして、再び少年の瞬き1つの間に、その姿はそこから消え去っていた。
1人になったその瞬間、少年を恐怖が襲った。…首を、気道を絞められた感覚が、今も生々しく残っている。
あまりの恐怖に、呼吸すら怪しくなる。ひゅぅ、と妙な音を立てて空気を吸い込んだのと殆ど同時に─脱衣場の戸が音を立てて開かれた。
「あれ、キリィ？中々帰ってこないからのぼせちゃったかと─」
「かーびぃ、」
「─キリィ？」
「っひ、ぅ…ッ…！」
現れたのは、少年の親友だった。その姿を見た途端、少年の感情が溢れ出す。
突然泣き出した親友に、カービィは目を見開き─すぐに傍に駆け寄った。肩を震わせ、ぼろぼろと大粒の雫を幾つも落とす少年の手に、自分の手をそっと重ねる。
「─キリィ。どうしたの、何が…」
「ぼく、お風呂でて…そし、たらっ…誰かに、くび、ぎゅって…！」
「くるしかった」と嗚咽の間に漏らす少年のその言葉に─カービィの顔から、表情が消える。
─「首をぎゅっと」？つまり─絞められた？また、この子はボクの知らないところで殺されそうになったっていうの？
「そいつ…誰。」
ふつりと、糸が焼き切れるように理性が解けていくのを感じながら、カービィは尋ねる。
やがて少年の零した「クレイジーハンド」という名前を聞いたカービィは、1度少年のことを強くその小さな体で抱き締めると、真っ直ぐ創造神の元へと向かった。
(許さない。ゆるさない。)
ANGER／ゆるさない。→←CRAZY �供錘壱陲篭譴靴澆鯏困┐�
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チイチ(プロフ) - Mirai atさん» コメント有難うございます(^^) 展開は幾つか考えた中から選んだ物なので、意外に思って頂けたなら幸いです！それが狙いでもありましたので…(笑) これからも頑張らせて頂きますね！ (2019年11月11日 2時) (
レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - チイチさん» 返信くれた！？めっちゃ私も嬉しい！ありがとうございます！ (2019年11月10日 20時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
Mirai at(プロフ) - 意外な展開ですねー。頑張ってください! (2019年11月10日 9時) (レス) id: 86ab96dee6 (このIDを非表示/違反報告)
チイチ(プロフ) - suwaroさん» ！！！まさかコメントを頂けるとは…有難うございます…！嬉し過ぎます…！これからも頑張らせて頂きますので、どうぞ宜しくお願いします〜！ (2019年11月8日 21時) (レス) id: a34c130848 (このIDを非表示/違反報告)
suwaro - 続きが楽しみです! 頑張ってください! (2019年11月8日 21時) (レス) id: 1a4b63d778 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チイチ | 作成日時：2019年6月18日 23時
