《スマブラSP》やぁやぁ、はじめまして？《男主》 (ページ7)

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にねんまえ。ページ7

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今日は、マルスさんと少し哲学的なお話をしました。

マルスさんは、日常的に戦が起こってしまうような、そういう世界から来たらしいのです。なので、少しお話を聞きたいと思いました。

僕はマルスさんに、二つ質問をしました。
一つ。『大きな失敗をしてしまったことはあるか』。
二つ。『後悔していることはあるか』。

今思えば、とてもくだらないというか、人に聞いてどうにかなる質問でもなかったです。でも、確かにそれを口にした時の僕は、その答えをあの人の口から聞きたくて仕方がなかったのです。

結果的に、マルスさんはちゃんと答えてくれました。
でも、それを書いて残しておくのは何だか、あの人に申し訳ないです。なので、僕の心の中にそっと収めておくことにします。

僕の生きてきた、ほんの十数年間。
僕には、何を間違えたのか、失敗してしまったのか、後悔しているのか。もう、何が原因なのか分かりません。

でもきっと、きっかけは、この運命を変えるための切っ掛けは、僕が幼い頃の、ほんの些細な事なのだと。そう、漠然とした予感があります。
でも、でも。だからといって過去には戻れません。少なくとも、今の僕の力では、過去に遡ることは出来ません。少し先の未来へ飛ぶよりも、遡るには遥かに多いエネルギーを使います。

少し、話が逸れました。

他に、今日はマルスさんと色々なお話をしました。例えば、また今度、一緒に水族館へ行こうだとか。例えば、カービィと何年か前に一緒に行ったパフェのお店に、そろそろまた三人で行こうだとか。そんな、取り留めもない話です。

でも、マルスさんは少し微笑みながら、ずっと話を聞いていてくれました。それが、僕にはすごく嬉しくて。そんな風に接してくれる度に、やっぱりこの人の事が大好きだと、再認識するのです。

運命の日は、まだ先です。

一年前。あの夢を見た日は、本当に怖くて、世界が、全てが恐ろしくて仕方がなかった。もう、いっそ死んでしまおうかと。そんな事も考えました。

でも、今こうして僕はここにいます。それは、マルスさんやカービィが、僕の傍に居てくれるからです。僕は独りでは無いのだと、そう思えるからです。

…思えば、マルスさんが此処へ来た年。僕が、皆に沢山迷惑を掛けてしまったあの日。

二度目の、誰かに怒られて、凄く心配されるという経験をしたあの日。

僕が、ヒカリを避けて暗い水族館の中で蹲っていたその時から。僕は本能で、僕自身のことを分かっていたのでした。