《スマブラSP》やぁやぁ、はじめまして？《男主》 (ページ23)

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いつかの話。ページ23

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─ここまで辿り着いた、貴方へ。

先ずは、お疲れ様でした。さあ、疲れたでしょうから、どうぞ座って。

永い運命を辿る旅には、休息が必要不可欠です。─特に、それが過酷な運命ならば、尚のこと。

…いえいえ、まさか！彼の運命を嗤うつもりなど、微塵も無いのです。

星の戦士の子との運命は、彼を純粋なまま、孤独なまま終わらせてしまいました。

けれど、英雄王と彼との運命─その過程は、酷く残酷なものでしたが。それでも、彼は確かにヒトとして、異常な程の純粋さを捨て、終わることが出来たのです。

それを幸せというのは、お門違いなのでしょうね。彼の幸せは、はて─どんな形なのでしょうか？まあ、推測するだけ時間も思考も、無駄なものですが。

…この運命は例によって、ここで終わりです。

さて、それでは。─約束を果たす時が、来たようです。

苦難と、絶望と、寂寥と、苦痛と、暗鬱。

それ等に満ち満ちた彼に─貴方に残された、最後の道。

…これは、決して彼／貴方の幸せを保証するものではありません。
もしかしたら、以前の運命の方が余程、彼／貴方にとっては幸せなのかも知れません。

ですが、それでも尚─貴方／彼がこの運命を選び取り、進むというのならば。

私はただ、見守るのみです。

貴方／彼の運命の、その最期まで。

─ええ。貴方なら、そうすると分かっていました。

これが最後の鍵。運命の扉を繋ぐ、後戻りのきかない道へと、貴方を誘う鍵。

これは、その名を─『黄昏の鍵』と言います。

…はい。ではどうか、お気を付けて。

貴方／彼の幸せ─それがどんな形であれ、どうかこの道の先で見つかりますように。

それが私の……心からの、望みでもあるのです。

─では、私はこれで…はい？どうかなさいましたか……

…そうでしたね。私は、私が誰なのかを貴方に伝える必要がある。

それでも、察しのいい貴方のことです。実はもう、気づいていらっしゃるのかも知れません。

…それでも、改めて。

私は─名を、キリア。彼に付けてもらった愛称は、キリィ。

「終わってしまった運命」の先で、幸福な運命を目指してくれる、そんな何処かの僕／貴方を、ずっと待っていた者です。

…どうか。

×××××回目の廻りのその果てに─貴方(次の僕)が、幸福な夢に初めて出逢うことが出来たなら。

どうか、胸を張ってこう言いましょう。

─＂やぁやぁ、はじめまして！＂

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