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「澪ちゃん、さくちゃん」
「あっ、A！おはよう！」
「そっか、今日からだったね」
教室に入って2人に駆け寄ると、笑顔で応えてくれた。
「私、席ってどこなんだろ」
「あそこ、一番後ろのところだって」
「……二人と遠い」
「次の席替えまで我慢しよ、ね？」
むす、としながらロッカーに荷物を置く。二人とあんなに遠いなんて信じられない。荷物を置いて二人がいるところへ向かうと、派手な音を立てて数人の男女が教室に入ってきた。その内の一人と目が合う。髪を明るい茶色に染めて、ピアスも空いている。所謂不良だろう。
「お前誰？」
「別に関係ないでしょ。放っといて」
「おい待てよ」
ふい、とそっぽを向くと腕を強く掴まれた。痛みに顔を顰める。澪ちゃんとさくちゃんがオロオロとしているのが見えた。……何なの、この不良。
「痛いんだけど。手離してよ」
「あッ、そいつ不登校の奴じゃね？」
「あー、ぶっきーのお気に入りの奴？」
ケラケラと笑う彼ら。先生を馬鹿にするような言葉が聞こえて、頭の奥がカッと熱くなった。
「……離せって言ってんじゃん言葉も理解出来ないの？」
「……あ？」
「ちょ、ちょっとA……！」
思い切り腕を引き抜いて茶髪を睨みつける。さくちゃんが慌てたように声を掛けてきたけど、頭に入らなかった。
「んだとテメェ……やんのか？」
「そうやって虚勢しか張れないんでしょ？かわいそーに」
そう鼻で嗤うと、頭に来たのか襟首を掴んできた。その腕を思い切り引いて、押す。すると茶髪は床に思い切り倒れた。護身術の一つだ。先生に教わった。
「これも捌けない癖に一丁前に喧嘩売って来ないでよ」
皆してぽかんと呆けているのが何だか面白かった。
「澪ちゃん、さくちゃん、向こうでお話しよ」
しん、と静まり返る教室。スタートダッシュ、見事に失敗したかもしれない。
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理音(プロフ) - ドキドキが止まりません！！更新楽しみにしています！！ (2022年8月23日 12時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 柊先生かっこよすぎて超キュンキュンしてます！更新待ってます！ (2020年1月19日 22時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - 柊先生が格好いい…笑 夢主が拉致られて、それを先生が助ける…みたいなのはどうでしょうか？ (2020年1月18日 0時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
夏もち(プロフ) - 夢主が寝ぼけてて先生に甘える(結構甘めで)お願いします！ (2019年3月15日 1時) (レス) id: 9d8705ef53 (このIDを非表示/違反報告)
カイシウ(プロフ) - クラスの男子にモテモテで取り合いされているのを見たいです！ (2019年3月13日 1時) (レス) id: 1d94155278 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：埜山 | 作成日時：2019年1月17日 23時
