●7話 来訪者 ページ7
「保護者も高校も不明。こうなると年齢も本当かどうかわからないな。
中学生だったりするんじゃないか?」
おい。おい。いくら俺が疑われていて、(大変不本意だが)いくら童顔だったとしても中学生はやめろ。
そういうジョークは流行らねぇよ。
というか本当にそうなら保護者不明の中学生で詐欺師ってナニソレ闇深すぎるでしょ。
「とりあえず少年院にでも…」
おい!小声で言ったからって言って良いことと悪いことがあんだろ!
いきなり詐欺師呼ばわりして年齢詐称疑って少年院だと?
さすがに我慢できねぇ!良いのか?泣くぞ!俺が!
「うちの生徒がトラブルに巻き込まれたというのは本当かな?」
逃げだそうと足に力を入れていた俺は、いきなり開いた扉にびっくりして座り直した。
いや、それよりもそこに居た人物、根津校長に驚いた。
背ぇちっちゃい!かわいい!もふりたい!
「なぜあなたがここに?」
「帰りが遅かったから相澤君に連絡したら子供と事情聴取受けてるって聞いてね」
冗談の過ぎた人と校長先生が話している。
よしこれはチャンスだ。今のうちに逃げよう。
「失礼します。例のヴィランの事情聴取が終わったのですが…」
はっや。というかもっかい扉開いてびっくりしたよ。ノックしようぜ。
「続けろ」
「はい。そいつの個性は召喚。犯行動機は異世界のガキを召喚して研究するためだとか。」
「召喚?」
おっと?
俺、トリップじゃなくて異世界召喚ってことか?
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作者名:蒼原そら&魔夜兎 x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=soraaohara
作成日時:2020年8月17日 19時